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町内会の旧態依然の運営スタイルに疲弊する人たち 共働きなのに平日餅つき大会に参加、「回覧板」と「現金での集金」で潰れる休日

町内会のあり方が問われている(イメージ)

町内会のあり方が問われている(イメージ)

 同じ地域に住む人たちが交流を深め、防犯・防災活動などの面で協力し合う町内会。

長年にわたり地域コミュニティとして根付いてきたものだが、時代が変わってもその活動スタイルは「昔のまま」ということもあって、旧態依然のあり方に疑問を抱く声も少なくないようだ。

有休で平日昼間の餅つき大会に参加する羽目に

 関東の戸建て在住で人材系企業に勤務する40代男性・Aさんは、「ごみ捨て場の掃除当番」に悩まされたと振り返る。

 

 Aさんによると、当番は約1か月おきに回ってきて、1週間の担当。掃除はごみ収集車がごみを回収した後にすることになる。

 

「うちは共働きで昼間に清掃するのは難しく、しばらく免除してもらっていたのですが、近所は定年を迎えた家庭や専業主婦の家ばかりで、班長のもとには『Aさんが掃除当番をしている姿を見かけない。ずるい』『町内会員としての義務』と苦情が入り続けたそうです。

 

結局、事情があって掃除できない人は、出不足金を払うことで免除ということで納得してもらいました」

 それから数年後、町内会の『若返り』として、副会長から役員を頼まれたAさんだが、「メンバーが恐ろしかった」と振り返る。

 

「町内会の役員の平均年齢が70才は超えており、見事に高齢者しかいませんでした。

そのため、平日の昼間に会合やイベントが設定されるんです。

現役世代に役員を頼んでおいて、それはないだろうと思いました」(Aさん)

 

 とはいえ、Aさんが不満を口にすると、メンバーから「俺も忙しいけどやってきた」「A君には地域を愛する心がないのか」などと説教されることも少なくなかったそうだ。

 

「仕方なく町内会の活動のために有給休暇をとったことも。

平日昼間の餅つき大会に参加した時は、『何をやってるんだろう……』という気持ちになりました」(Aさん)