道草の記録

株主優待・ふるさと納税の返礼品・時々パチンコ

京都のバター、岐阜の喫茶…知れば納得の「消費支出額1位」の自治体の秘密 新潟のいちごには小林幸子もびっくり「親族も“おいしいろー”って」

新潟市観光大使を務める小林幸子も「いちご日本一」に驚き

新潟市観光大使を務める小林幸子も「いちご日本一」に驚き

「家計調査」が始まって約80年。収入額や貯蓄額などあらゆるデータが丸わかりの大規模調査だが近年、特に注目されているのは消費支出額ランキングである。

 

町おこしに利用されるなど、その結果に日本中が一喜一憂している。

今年2月に総務省が発表した家計調査の最新ランキングをもとに、地元を愛する人たちの「自慢」を聞いた。

市の担当職員も理由が分からない

「いちばん食べてみたいブランド牛は?」──2023年に阪急交通社が全国の20代以上の男女500名以上を対象に行ったアンケート調査では、1位「松阪牛三重県)」、2位「神戸牛(兵庫県)」、3位「米沢牛山形県)」の順だった。

 

 しかし、家計調査で最も牛肉の支出額が多かったのは、この3県のどこでもなく、3万5945円を叩き出した和歌山県和歌山市

 

同市は過去に何度も1位になっている「強豪」だが、和歌山県育ちで和歌山市の観光発信人をしているタレントでフードアナリスト中川愛海(40才)によれば、「和歌山は魚がおいしいというイメージなので、牛肉で1位というのは正直びっくりです。

市の担当職員に聞いても、理由は“?”でした(笑い)」とのこと。

和歌山県育ちで和歌山市の観光発信人をしているタレントでフードアナリストの中川愛海

和歌山県育ちで和歌山市の観光発信人をしているタレントでフードアナリスト中川愛海

 

 しかしそれは食生活の根幹をあまりにも当たり前に担っていることの裏返しかもしれないと中川は続ける。

 

「外食といえば焼き肉で、小さい頃は姉妹でお肉の取り合いをするぐらいよく食べていました(笑い)。

週末の焼き肉店はいつも混み合っていましたね。

また、私は高校時代に上京したのですが、それまで家で作るカレーや肉じゃがに入れるお肉は牛肉がマスト。

なのに、東京ではカレーや肉じゃがに豚肉を使っていたので驚きました。

 

 実は和歌山にも『熊野牛』という和牛ブランドがあってきめ細かい肉質で甘みもありますが、さっぱり食べられます。塩やわさびで食べるのがオススメです」

 

おらが町の「支出額」トップ3

おらが町の「支出額」トップ3

米農家がいちごを栽培する

 清酒とラーメンでは2位に甘んじた新潟市も、意外な品目で1位を獲得している。それは、いちご。支出額は5148円だった。

 

「とちおとめ」の栃木県や「あまおう」「とよのか」の福岡県を抑えてのトップの知らせに、新潟市観光大使を務める小林幸子(70才)も大いに驚いたという。

 

「でも、たしかに新潟はいちごもおいしいんですよ。もう何年も前になりますが、新潟市内で米農家をしている親族がいちご作りも始めました。

 

“なんで新潟でいちご?”って驚いたのですが、食べたら本当においしくて。親族も“おいしいろー、おいしいろー(おいしいでしょ、の意味)”って(笑い)。いまでは多くの米農家がいちごも作っているそうです」(小林・以下同)

 

 小林を感激させたのは寒さに強くて甘みの濃い新潟県オリジナルの「越後姫」という新品種だ。6年の歳月をかけて開発され、1996年に品種登録されて以来、徐々にいちご栽培をする米農家が増え今回の快挙につながった。

 

「越後姫は寒い冬の間にゆっくり時間をかけて実をつけるので、養分をたくさん蓄えて糖度も高くなるそうです。

新潟の冬は雪ばかりで本当に寒さが厳しいのですが、その気候と共存していく知恵が、いちご作りにもつながっているのが非常にうれしい。

 

 新潟市内では5月くらいまでいちご狩りができるので、ぜひ春休みやゴールデンウイークを使って新潟に食べに来てほしいなぁ」

 

岐阜市民は「日常で贅沢」を

 加工食品部門でも“意外なナンバーワン”が多数。たとえばバターの支出額トップは、2117円で京都府京都市。八ツ橋や抹茶など「和」のイメージが強いが、歴史家で国士館大学大学院客員教授の八幡和郎さんは京都人とバターの親和性は非常に高いと分析する。

 

「京都の人たちはやわらかくて甘いパンが好きで、ホットケーキもよく食べます。何よりいちばんの理由は和菓子など伝統的にお菓子文化が根付いていること。

 

 嗜好品に求めるレベルが高いので、洋菓子においてもおのずと味の決め手となるバターをよく消費するのでしょう」

 

 同じく嗜好品であるコーヒーを提供する「喫茶代」でも意外な結果が出た。『コメダ珈琲店』をはじめとする「名古屋のモーニング」が全国的に有名だが、家計調査のトップは1万5099円で岐阜県岐阜市。しかも4年連続だ。

 

「実は喫茶文化が盛んになったのは名古屋ではなく、愛知県でも岐阜県寄りの一宮市一帯です。その一宮市から岐阜県羽島市にかけての一帯は明治時代から毛織物の産地で、裕福な家が多かった。

 

そのためかつては贅沢だった喫茶店が、そのあたりのお金持ちを中心に大正時代頃から流行りだしたんです。

 

 その後、繊維問屋などアパレル関係の人たちだけでなく、農家の人たちも作業の合間に喫茶店で時間を過ごすようになり、コスパを重視したモーニングサービスが始まった。

 

岐阜の人たちには、日常の中のどこかにほっと息をつける贅沢な時間を作ろうという気質があるのだと思う。そのことも今回の結果につながったのでしょう」(八幡さん)

 

 意外に思える結果も、知れば納得。家計調査は「おらが町のふるさと自慢」の宝庫だった。

(了)

 

 

※女性セブン2024年3月28日号

 

 

 

「意外?当然?」家計調査・消費支出額1位の自治体の秘密 浜松はお米・ハンバーグ、盛岡は納豆、秋田は清酒が全国トップに

「子供の頃からお米文化が強かった」と振り返る、静岡県浜松市出身の女優・鈴木砂羽さん

「子供の頃からお米文化が強かった」と振り返る、静岡県浜松市出身の女優・鈴木砂羽さん

「家計調査」が始まって約80年。収入額や貯蓄額などあらゆるデータが丸わかりの大規模調査だが近年、特に注目されているのは消費支出額ランキングである。町おこしに利用されるなど、その結果に日本中が一喜一憂している。

 

今年2月に総務省が発表した家計調査の最新ランキングをもとに、地元を愛する人たちの「自慢」を聞いた。

米どころ新潟を抑えた「お米好き」の文化

 米どころといえば、「魚沼産コシヒカリ」をはじめとするご当地ブランドで有名な新潟県を思い浮かべる人が多いだろう。

しかし、年間2万6724円で『お米』の支出額1位に輝いたのは『餃子』でも1位となった浜松市だ。

 

「なんで、お米で1位なのか……餃子と一緒にご飯を食べるからかなぁ」

 そう言って首を傾げたのは、浜松市出身の女優・鈴木砂羽(51才)。しかし、よくよく思い出してみると、子供の頃からお米文化が強かったと言う。

 

「週に1回、小・中学校に給食用のご飯を自宅から持って行く『持参米飯』(1978年に始まり2021年度に廃止)がありました。私は容器のにおいがお米についちゃうのが嫌で、おにぎりにしてもらっていましたね。

 

 考えてみれば東京在住のいまでも食べているのは浜松のお米。月に1回、母の様子を見に浜松の実家に行って数日間滞在するんですが、そのたびに母をJAに連れていって実家用のお米を買い、私が東京に帰る直前にもJAでお米を買って荷物に入れます。

 

袋に農家さんの名前などが書いてあるから、身近に感じるんですよね。特にこの間食べた『きぬむすめ』はおいしかったなぁ。

 

 私はお米そのものの味が好きだから、特に炊きたてのときは、お米だけで食べたい。おかずでお米を汚すなんてもってのほかです(笑い)」(鈴木・以下同)

 

 

おらが町の「支出額」トップ3

おらが町の「支出額」トップ3

 浜松市は米以外に『みかん』と『キャベツ』の支出額でも1位に輝いている。

「私は、浜松市は日本のカリフォルニアだと思っているんです。

 

風が強いんですが気候は穏やかで、みかんのほかにもいちごとかフルーツがたくさんとれるので。ただ、テレビでそのことを言うと、なぜだか静まり返るのですが……(苦笑)」

 

 さらには『ハンバーグ』も1位に。歴史家で国士館大学大学院客員教授の八幡和郎さんは、その理由をこう分析する。

 

浜松市ヤマハやスズキなど工場が非常に多く、パートなども含めて共働きの人が多い。そのため時短で食べられ、メインディッシュになるハンバーグをはじめとした調理食品の購入が多いのだと思います」

 

 

盛岡生まれ盛岡育ちの地元アイドル・ふじポン

盛岡生まれ盛岡育ちの地元アイドル・ふじポン

スーパーには約30種類の納豆がある

 お米の相棒である『納豆』といえば「水戸(茨城県)」のイメージが強い。しかし、納豆にいちばんお金を使っているのは岩手県盛岡市(6810円)だった。

 

 盛岡生まれ盛岡育ちの地元アイドル・ふじポン(45才)が誇らしげに言う。

「盛岡のスーパーはどこでも20~30種類の納豆を揃えていて、県外の人たちが納豆ゾーンのあまりの広さに驚くほど。私にはそれが当たり前の光景なので、驚かれることにこちらが驚いてしまいます(笑い)。

 

 新型コロナの流行が始まった頃、岩手県は感染者ゼロの期間が長かったのですが、その理由について街頭インタビューしたときには、“納豆を食べているから免疫力が高いのではないか”という声がありました」

 

 そんな納豆好きの盛岡市民から特に愛されているのは、岩手県産の大豆を使い、昔ながらの製法で作られた「花巻納豆」だという。

 

「ひきわりと中粒タイプがあり、私はごろっとした食感を感じられる中粒が好き。盛岡市には、1963年に納豆巻きを考案した元祖の寿司店『三寿司』があります。ねぎやわさび、塩を混ぜた大粒の花巻納豆を巻いた細巻きで、お酒にもよく合うんですよ」(ふじポン)

 

 

秋田市出身のご当地タレント・シャバ駄馬男

秋田市出身のご当地タレント・シャバ駄馬男

 

酒類」は5位でも「清酒」は1位

 盛岡といえば、じゃじゃ麺やわんこそばが有名だが、「キムチ納豆ラーメン」もソウルフードのひとつなのだとか。

おいしい酒蔵が全国各地にあることから、激戦が予想された『清酒』では秋田県秋田市が1万1276円で1位。

ビールやウイスキーなども含む「酒類」の順位は5位なので、秋田市民は特に清酒を好んで飲んでいることがわかる。

 

 秋田市出身のご当地タレント・シャバ駄馬男(55才)は「当然の結果」と深くうなずいた後、秋田市ならではの「習慣」をこう明かす。

 

「たしかに“乾杯はビールではなく地酒で”という『乾杯条例』を守る人が多いです。

『練習』という習慣もある。例えば午後6時集合といっても秋田の人は時間通りに来ないことが多いんです。

 

地元では『秋田時間』なんて言葉があるほど。そんなときは先に来た人たちが乾杯前に“練習しようか”と言って飲み始めてしまう。なかには家で『自主練』してくる人もいます(笑い)」

 

 秋田市では、若い世代や女性の清酒好きが増えているのも1位になった理由ではないかと、シャバ駄馬男は分析する。

 

秋田県には40近い酒蔵がありますが、全国の酒どころと比べれば多いわけではない。でも、カフェを併設したり、スタイリッシュなラベルにしたりと、若い世代に興味を持ってもらう努力をしています。

 

私は地元で結婚式の司会をよくやらせてもらいますが、ここ10年ほど若い世代で流行っているのが、『日本酒ビュッフェ』。会場の一角に新郎新婦が厳選した日本酒が“ご自由にお飲みください”と5、6種類用意されていて、お酒好きの女子たちがそれを目当てに駆けて行くのをよく目にします」

 

 

※女性セブン2024年3月28日号

 

 

 

3月18日の相場を見てみたよ チュン

売らずに持っとくの最強ちゅんか~~(=゚⊝゚)ノ

 

NYは190ドル安

NY先物 19ドル安

為替 148.9円 0.7円の円安

原油 80.5ドル 0.6ドル安

225先物 260円高

売買指数 1.7 売りゾーンちゅん

 

だいたい寄りついて39034円 320円高

ここからぎゅ~~~~んと570円↑

80円↓ で前場おしまい~~

 

後場 40円GUから

じわじわ~~~っと170円↑でおしまい~~

上げっぱなしの225ちゅん

優待株はそこまででもないちゅんけど

かなり資産が増えたちゅん (*^⊝^*)ゞ

 

きょう動いた株は

 2801キッコーマン 3.4% 3865北越コーポ 13.3% 5801古河電工 4.4%

 5803フジクラ 4.2% 6103オークマ 3% 6118アイダ 3.2%

 6146ディスコ 5.8% 6273SMC 3.8% 6305日立建機 3.8%

 6471日本精工 3.2% 6594ニデック 6% 6902デンソー 3.3%

 6976太陽誘電 3.2% 7012川崎重工 3.1% 7701島津製作 3.1%

 7735スクリーン 4.3% 8035東京エレク 3.7% 8604野村HD 3.2%

 8801三井不 4.7% 8830住友不 4.9% 9531東京瓦斯 3.3%

 9532大阪瓦斯 3.2%

 

きょう動いた優待株は

 3034クオール 3.9% 3064モノタロウ 5.8% 4343ファンタジー 3.9%

 4936アクシージア 3.9% 6192エアトリ 9% 6258平田機工 3%

 7643ダイイチ 7.2% 8142トーホー 3.8% 9260ウィズメタック 3.2%

 9418Unext 5.5%

 

 7213レシップ -5.8% 7388FPパートナ -7.1% 9878セキド -7.8%

 

IRは特にないちゅん

 

NY先物 37ドル高

為替 149.1円 0.2円の円安

原油 80.9ドル 0.4ドル高

225先物 変わらず~~  15:42

 

また明日でちゅ~~~ん(・⊝・)ノ

【日本のコンビニエンスストア50年の歴史年表】24時間営業、中食の定着、宅配便や収納代行、ATM導入…社会のインフラとなるまで

コンビニ50年の軌跡を振り返る(写真は1973年オープンのファミリーマート1号店/同社提供)

コンビニ50年の軌跡を振り返る(写真は1973年オープンのファミリーマート1号店/同社提供)

 食品や日用品、医薬品などが四六時中買え、住民票やチケットも入手できるコンビニエンスストア(以下、コンビニ)が日本に登場してから、半世紀が経過した。その歴史を振り返る。

 

「1970年代の高度経済成長期、アメリカで見たコンビニに商機を感じ、日本に導入したのが、セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問の鈴木敏文さんでした。当時は大型スーパーが台頭していた時代。小さな個人商店がコンビニになれば、大型店と共存共栄ができると考え、日本独自のビジネスモデルを築き上げていったのです」

 

 そう語るのは、コンビニジャーナリストの吉岡秀子さんだ。コンビニ大手3社(セブン-イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマート)とデイリーヤマザキのオープンはほぼ同時期だが、1975年、セブン-イレブンが24時間営業になったのは画期的だった。

 

 折しも、《24時間戦えますか》のキャッチコピーに象徴される1980年代バブル期へと時代が移り、深夜~早朝も利用できて便利と、若年層を中心に求められたのだ。

 

各社もこれに追従し、コンビニ業界は急激に成長。店舗数は5万5657店にまで増えた(2024年1月時点、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会調べ)。

 

「24時間営業をはじめ、手軽に食べられるおにぎりやおでんなどを販売して中食を定着させるなど、各時代の便利に対応し続けたコンビニは“変化対応業”といえます」(吉岡さん・以下同)

 その後も“便利”を追求し、宅配便や収納代行の取り扱い、24時間現金を引き出せるATMの導入など、“社会のインフラ”として欠かせない存在となっていった。

 

その後も変化を続けている。

「健康やSDGsに配慮する傾向が強くなっています。食品も味はもちろん、栄養成分まで考えられるように。食品ロスへの取り組みも当たり前になりました」

 

買いたくなる店内レイアウト進化史

 店内レイアウトも時代に合わせて進化している。コンビニ研究家・田矢信二さんが解説する。

「コンビニが開業した当初は、アメリカのコンビニを模していたため、店内レイアウトが日本人の買い物スタイルに合っていませんでした。

 

そこでセブン-イレブン・ジャパンが試行錯誤し、2000年前後にいまのレイアウトにたどり着きました」(田矢さん・以下同)

 別掲図を見てほしい。現在の店内レイアウトの一例だ。

人気の冷凍食品を奥へ配置した店内レイアウト一例(出展/株式会社セブン&アイ・ホールディングス「2019年2月期 第2四半期決算説明会」資料)

人気の冷凍食品を奥へ配置した店内レイアウト一例(出展/株式会社セブン&アイ・ホールディングス「2019年2月期 第2四半期決算説明会」資料)

「立地条件などによって異なりますが、一般的には、冷凍食品やチルド商品などの主力商品が店内奥、あるいは壁際に陳列されています。

主力商品の棚にたどり着くまでに、雑誌や日用品などが並ぶ棚の前を通らないとなりません。

 

その先には、ドリンクの棚もあり、店内をぐるぐると巡りながら目的である主力商品の棚にたどり着く仕掛けになっているのです。

その間、目についた人気商品や新商品などを“ついで買い”してしまうわけです」

 

 コンビニに行ったら、商品陳列も意識してほしい。無意識のうちに店内を一周していることに気がつくはずだ。

コンビニ50年の軌跡

 日本でコンビニが登場してから今年で50年。セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートデイリーヤマザキのコンビニ4社のヒット商品&サービスを年表にしてまとめた。

 

【20世紀】
1973年9月:ファミリーマートが埼玉県狭山市に1号店「狭山店」(現・入曽店)オープン
1974年5月:セブン-イレブンが東京都江東区に1号店「豊洲店」オープン
1975年6月:ローソンが大阪府豊中市に1号店「桜塚店」オープン。同月、セブン-イレブン福島県郡山市「虎丸店」で24時間営業を開始
1977年5月:現・デイリーヤマザキが東京都豊島区に「サンエブリー雑司ヶ谷店」オープン
1978年:ファミリーマートが千葉県船橋市フランチャイズ1号店「大閣三山店」オープン
1978年:セブン-イレブンで「手巻おにぎり」を販売開始
1979年3月:ローソンが初めてコンビニにフライヤーを導入し、店内で調理したフライドフーズの販売を開始
1979年:セブン-イレブン・ジャパンが「おでんウォーマー」を開発し、おでんの販売を開始
1982年3月:ローソンが宅配便の取り扱いを開始
1987年10月:セブン-イレブンが24時間公共料金を支払える「収納代行サービス」(東京電力料金)を開始
1996年3月:ローソンが切手・はがき・収入印紙の販売開始。7月、日系コンビニ初の中国出店も果たす
1997年:ローソンがトイレを開放。9月、マルチメディアステーション「Loppi」誕生。チケットの予約や購入などができるように
1999年3月:さくら銀行(現・三井住友銀行)がam/pm(2010年3月、ファミリーマートに吸収合併)に初めてATMを設置。10月、ファミリーマートで、ATM(現金自動預金払出機)サービス開始
2000年:セブン-イレブンで「ミルクたっぷりとろりんシュー」(現「とろ生カスタードの窯焼きシュー」)を販売開始
2000年12月:デイリーヤマザキが店内でパンや弁当などを製造する「デイリーホット」機能を導入

 

【21世紀】
2001年5月:セブン-イレブン・ジャパンが新銀行「アイワイバンク銀行」(現「セブン銀行」)を設立。ATMが店内に設置される
2001年7月:ローソンが東京都目黒区自由が丘に「ナチュラルローソン」1号店オープン
2003年1月:ローソンが全国の店舗内に郵便ポストを設置
2005年5月:ローソンが東京都練馬区貫井に「ローソンストア100」1号店オープン
2006年10月:ファミリーマートが「ファミチキ」販売開始
2007年4月:セブン-イレブン電子マネーnanaco」を導入
2007年5月:セブン-イレブンでPBブランド「セブンプレミアム」を販売開始
2007年11月:ファミリーマートが「Tポイントサービス」を始め、「ファミマTカード」を発行
2009年9月:ローソンが大ヒットスイーツ「プレミアムロールケーキ」販売開始
2010年9月:セブン-イレブンで「プレミアム」シリーズの最上級ブランド「セブンプレミアムゴールド」を販売開始
2011年1月:ローソンが店内でいれたてのコーヒーを提供する「マチカフェ」をスタート
2013年1月:セブン-イレブンで「セブンカフェ」がスタート
2013年4月:ファミリーマートが「ファミマこども食堂」開始
2019年7月:ファミリーマートが決済機能付きアプリ「ファミペイ」を開始
2019年8月:コロナ禍によるデリバリーニーズの高まりを受け、ローソンが「Uber Eats」を導入
2022年11月:ローソンが東京都豊島区北大塚の「グリーンローソン」に「アバター店員」導入
2024年2月:セブン-イレブン・ジャパンが千葉県松戸市に、コンビニとスーパーなどを組み合わせた「SIPストア」の実験1号店「松戸常盤平駅前店」オープン。

 

 

セブン-イレブンは、おにぎりをコンビニで“わざわざ”買うものに進化させた(イメージ)

セブン-イレブンは、おにぎりをコンビニで“わざわざ”買うものに進化させた(イメージ)

 さまざまな商品やサービスを提供するコンビニエンスストアが日本に登場して、今年で50年となる。その歴史を振り返った第1回につづき、第2回からはセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートデイリーヤマザキのコンビニ4社の特徴を紹介。今回は、国内の店舗数2万1535店(2024年2月末現在)と、コンビニ業界では最大規模を誇るセブン-イレブンについてお届けする。

目次

新しい日本の食文化を作った
セブン-イレブンの食へのこだわり
ツナマヨ”がおにぎり文化を変えた
缶切り不要のプルトップ缶を開発
コンビニ業界初の大型アイスケースが登場
コンビニコーヒー」という新ジャンルを築く
コンビニ業界激震!「セブンプレミアム」の登場
最短20分で配達するスマホアプリ「7NOW」

新しい日本の食文化を作った

セブン-イレブン・ジャパンの強みは多々ありますが、特筆すべきは“食”へのこだわりです」

 とは、コンビニジャーナリスト・吉岡秀子さん(「」内、以下同)。その姿勢は創業初期の1978年、コンビニ業界初の手巻おにぎりを販売し始めたときから変わらないという。

 

「パリパリののりをご飯と別のフィルムに包み、食べる前に巻くという画期的な包装と手頃な価格、そしてもちろん味のよさから、不動の売れ筋商品となったのが“おにぎり”です。ツナマヨネーズをはじめとしたアイディア具材やイクラなどの高級具材、もち麦入りや産地にこだわった米など、家庭では作り出せないおにぎりを、時代のニーズに合わせて開発。

 

それまでは家で作るものだったおにぎりを、コンビニで“わざわざ”買うものにまで進化させたのです」

食べる直前に自分でのりを巻ける「パリッコフィルム」を採用

食べる直前に自分でのりを巻ける「パリッコフィルム」を採用(写真提供/セブン-イレブン

 そんなセブン-イレブンの真骨頂が、2010年に登場したプライベートブランドセブンプレミアム」の最上級シリーズ「セブンプレミアムゴールド」だ。

 

「特にこのシリーズの総菜は、専門店レベルの味と品質にこだわっており、それが、基本的に電子レンジで温めるだけで食卓に出せます。そのため調理が時短できるのに食事に対する手抜き感がないと、多忙な働く女性を中心に爆発的にヒットしました」

 

 セブン-イレブン・ジャパンのこだわりが、“コンビニ食=おいしくて時短にもなる”という認識に変えたといっても過言ではない。

 

 

セブン-イレブンの食へのこだわり

ツナマヨ”がおにぎり文化を変えた

「京の米老舗 八代目儀兵衛」監修の「手巻おにぎりツナマヨネーズ」

「京の米老舗 八代目儀兵衛」監修の「手巻おにぎりツナマヨネーズ」(撮影/玉井幹郎)

“おにぎり”の具材は発売当初、昆布、鮭、梅が定番だったが、1983年に転機を迎える。

「取引先のお子さん(当時小学生)が、ご飯にマヨネーズをかけて食べると聞いて開発されたのが『シーチキンマヨネーズ』(現・ツナマヨネーズ)です」(コンビニ研究家・田矢信二さん)

 具材としての珍しさとおいしさから大ヒットし、“ツナマヨ”がおにぎりの定番具材になるほど食文化を変えた。

缶切り不要のプルトップ缶を開発

「セブンプレミアム 国産さばみそ煮190g」

セブンプレミアム 国産さばみそ煮190g」(撮影/玉井幹郎)

「片手で手軽に食べられるホットスナックなど、便利な商品が次々と出ていた1980年代。缶切りがないと開けられないため敬遠されがちだった缶詰を、もっと手軽に買ってもらおうと、セブン-イレブン・ジャパンが缶切り不要のプルトップ缶を開発。1981年に発売すると、話題になりました」(吉岡さん)

 いまの缶詰はこのプルトップ缶が当たり前になった。

コンビニ業界初の大型アイスケースが登場

コンビニ業界初の大型アイスケース(写真提供/セブン-イレブン)

コンビニ業界初の大型アイスケース(写真提供/セブン-イレブン

 

 アイスキャンディーが主流だった氷菓だが、1990年代、高級アイスクリームがデザートとして認知されるようになった。同時に、利便性から冷凍食品への需要も高まり、1994年に大型アイスケースをセブン-イレブンに導入。店内の中央に置かれるように。さらに2004年、ケースのガラス扉を外し、商品を取りやすくした。業界では初めての試みだったという。

コンビニコーヒー」という新ジャンルを築く

グアテマラなど4か国のコーヒー豆を使用

グアテマラなど4か国のコーヒー豆を使用(写真提供/セブン-イレブン

 2013年に全国発売になった本格的ドリップコーヒー「セブンカフェ」。店内のコーヒーマシンで、挽きたてのドリップコーヒーが楽しめるのだが、その価格がなんと1杯100円(現在は120円)。高品質低価格で話題に。

コンビニ業界激震!「セブンプレミアム」の登場

「セブンプレミアム」の最上級シリーズ「セブンプレミアムゴールド」の「金のハンバーグ」は年間10億円を売り上げる

セブンプレミアム」の最上級シリーズ「セブンプレミアムゴールド」の「金のハンバーグ」は年間10億円を売り上げる(撮影/玉井幹郎)

 

「コンビニはスーパーに比べて生活必需品の品揃えが悪いと考えられてきましたが、2007年に『セブンプレミアム』が登場すると、総菜や日用雑貨など3500アイテム以上のPBを展開。スーパーに行かなくてもコンビニで手軽に買い物ができるスタイルを新たに作り、コンビニ業界に激震をもたらしました」(吉岡さん)

最短20分で配達するスマホアプリ「7NOW」

最短20分で配達するスマホアプリ「7NOW」

最短20分で配達するスマホアプリ「7NOW」

 セブン-イレブンの商品をスマホアプリ「7NOW」から注文すれば、最短20分で配達してくれるサービスがコロナ禍に登場。ネットスーパーのように使え、外出できない、忙しくて食事の準備ができないときに便利。「まだ地域や店舗限定ですが、今後はエリア拡大を予定しています」(広報担当者)。

 

※商品価格は、各コンビニの標準販売価格(税込)。地域により商品の規格や価格が異なる場合も。また、情報はすべて3月7日時点のもので、商品によっては販売終了や価格が変更になる場合があります。

 

「店舗内でフライヤー調理」の先駆けはローソン。「からあげクン」などのヒット商品が生まれる(写真/同社提供)

「店舗内でフライヤー調理」の先駆けはローソン。「からあげクン」などのヒット商品が生まれる(写真/同社提供)

 生活に欠かせない存在であるコンビニエンスストアが、日本に登場してから今年で50年となる。その歴史を振り返るとともに、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートデイリーヤマザキのコンビニ4社の特徴を紹介。今回は、「ナチュラルローソン」「ローソンストア100」を含めて、国内1万4650店(2024年1月末現在)を構えるローソンについてお届けする。

目次

時代の一歩先行く挑戦を続ける
ローソンのロングセラー商品と画期的なサービス
シリーズ累計42億食の看板商品「からあげクン
“コンビニスイーツ”流行の立役者
低糖質ブームの先駆けになった「ブランパン」
自宅にいながら接客できる新しい働き方

時代の一歩先行く挑戦を続ける

 コンビニジャーナリストの吉岡秀子さんが解説する。

「ローソンといえば、コンビニ店舗内に初めて揚げ物を調理するためのフライヤーを導入し、店内で揚げたての温かい『からあげクン』(1986年~)を提供して大ヒットさせたり、『プレミアムロールケーキ』(2009年~)に代表される、お手頃価格で高品質のスイーツを売り出し、“コンビニスイーツ”の流行を定着させてきました。

 

 それだけではなく、他社に先駆け、健康色を強く打ち出した商品戦略で時代を先取りしてきたのが、大きな功績だと思います」(吉岡さん・以下同)

 

 その戦略を体現したのが、美と健康を考えたライフスタイルをサポートする新しいコンビニとして2001年にオープンした「ナチュラルローソン」だ。

 

「美と健康にいい商品を取り揃えてはいるけれど、高価格帯の商品が多い印象があり、当初は浸透しませんでした。それがこの20年で時代がローソンの“最先端のチャレンジ”に追い付き、いまでは人気店に。都市部にしかないので、探してでも買いに行きたいという客が若者や働く女性を中心に増えています」

 

 ナチュラルローソンでヒットした商品が、全国のローソンで発売されることもあるという。

 一方、ナチュラルローソンの対極として、「100円おせち」など、リーズナブルな商品を揃えたのが「ローソンストア100」。コンセプトに合わせてさまざまな形態のコンビニを展開しているのもローソンの特徴といえる。

 

ローソンロングセラー商品と画期的なサービス

シリーズ累計42億食の看板商品「からあげクン

定番の「からあげクン レギュラー」

定番の「からあげクン レギュラー」(写真提供/ローソン)

 指でつまんで歩きながら食べられるようにと開発された一口サイズのからあげ「からあげクン」は、1986年の発売以降、ローソンの看板商品に。

 

「お客さまに飽きられないように、鶏肉や小麦粉を100%国産にしたり、肉の中にチーズソースを入れるなどして、少しずつ改良を重ねています」(ローソン商品本部長補佐・梅田貴之さん・以下同)。

 

 たゆまぬ努力がロングセラーのゆえんなのだ。

「からあげクン 淡路島産たまねぎ醤油味」(近畿限定販売)

からあげクン 淡路島産たまねぎ醤油味」(近畿限定販売。写真提供/ローソン)

“コンビニスイーツ”流行の立役者

「Uchi Cafe プレミアムロールケーキ」

「Uchi Cafe プレミアムロールケーキ」(撮影/玉井幹郎)

 

「ロールケーキを横に寝かせてスプーンで食べる」という斬新な発想と、専門店にも負けない高品質な生クリームのおいしさで“コンビニスイーツ”というジャンルを築いた画期的商品が「プレミアムロールケーキ」だ。発売から5日で100万個以上を売り、2009年の発売以来、170種類、累計4億8000万個を販売した。

 

「当時コンビニで売られているプリンやシュークリームは“デザート”と呼ばれていましたが、本格的なスイーツを売り出すことに。その際、鍵になるのが生クリームだと考え、200回ほど試作を重ねて開発しました」

 やわらかい生クリームが主役なので、スプーンですくって味わってほしい。

 

低糖質ブームの先駆けになった「ブランパン」

「ブランパン2個入 ~乳酸菌入~」

「ブランパン2個入 ~乳酸菌入~」(撮影/玉井幹郎)

 穀物の外皮を使用することで、糖質とカロリーを抑えたブランパン。2012年に発売した頃は「糖質制限」という考え方が世間に浸透しておらず、カロリーや糖質を制限する一部の人にしか需要がなく、店頭の品数が少なくなっていった。

 

「ローソンでしか買えないので絶対になくさないでほしいと望む声が多く、販売し続けようと決意。以後12回の改良を重ね、しっとりやわらかく食べやすい味わいに。累計約4億個売れる商品になりました」。

自宅にいながら接客できる新しい働き方

省人化のために導入された「アバター店員」

省人化のために導入された「アバター店員」(写真提供/ローソン)

 

 時代の先取りが得意なローソンは、SDGsにも早くから取り組んできた。たとえば2022年11月、東京都豊島区に近未来型店舗「グリーンローソン」をオープン。この店舗では、食品ロスやプラスチックゴミの削減、働き方の多様化など、サステナブル(持続可能)な店舗運営を見据えている。

 

 注目すべきは、省人化のために導入された「アバター店員」。レジはセルフだが、わからないことはアバター店員に聞くと対応してくれる。アバター店員は、スタッフが遠隔操作しており、自宅にいながら接客できるのだそう。

 

※商品価格は、各コンビニの標準販売価格(税込)。地域により商品の規格や価格が異なる場合も。また、情報はすべて3月7日時点のもので、商品によっては販売終了や価格が変更になる場合があります。

 

次回に続く・・

※第4回は3月20日に公開予定です。

 

【プロフィール】
コンビニジャーナリスト・吉岡秀子さん/千葉明徳短期大学非常勤講師。コンビニの商品開発などについて消費者目線で取材し、情報を発信。主な著書に『セブン-イレブン 金の法則 ヒット商品は「ど真ん中」をねらえ』(朝日新書)など。

取材・文/桜田容子

 

※女性セブン2024年3月28日号

 

 

 

【ビール飲むのはいいお客さん!】地元の人々に愛され、惜しまれて80歳で引退する、うどん店の“おばちゃん語録”

「おばちゃん」と親しまれたうどん店の女性店主と筆者

「おばちゃん」と親しまれたうどん店の女性店主と筆者

 長年、地元で愛されてきたお店が営業を終了すると、常連からすると寂しい思いもするだろう。そこで長く営業してきた店主には、さまざまな哲学がある。

 

佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、今春営業終了するうどん店の思い出と、店主の語録を紹介する。

 

 * * *
 3月16日をもって一軒のうどん店が営業を終了します。「おばちゃん」と親しまれた女性店主(79)は1999年、55歳の時に佐賀県唐津市で夫と一緒に営業を開始。

近年は夫が大病を患ったためワンオペで店をまわしていました。

 

元気で快活なおばちゃんは25周年という節目と、自身が80歳になることもあり、閉店を昨年から決めていたようです。

 

 私が初めて店に行ったのは去年の6月。岐阜から旅行で来ていた男性とともに馴染みの飲み屋へ行ったところ、居合わせた男性刑事とMC業の女性と4人で翌日、その店へ行くことになったのです。

「おもしろいおばちゃんがいる店があるから行こうよ」と誘われました。

同店のごぼ天ワカメうどん(大盛り)

同店のごぼ天ワカメうどん(大盛り)

 

 行ってみたらまぁ、元気で喋る喋る! この店はうどんとソバがメインですが、酒も飲めます。缶ビール・焼酎・日本酒がいずれも350円。私はビールを頼みました。

 

すると、漬物や田作りを出してくれる。ビールを追加で注文したら今度はカマスの干物を焼いてくれる。居心地がよくて結局2時間もいました。

 

 すると、「手こぎボートを持っているから貸してやる」と言い、私と岐阜の男性と刑事の同僚(後に合流)と3人で、キス釣りに行くことになったのです。

 

そんなおばちゃんの話は、色々おもしろいのでいくつか紹介してみましょう。ビジネスにも役立つ部分があるように思います。

 

 

80歳で引退する、うどん店のおばちゃん

80歳で引退する、うどん店のおばちゃん

 

「ビールばっか頼んでスイマセンだって? いいって! ビール1本の儲けはうどん1杯より多いの! あなたはいいお客さん」

 

「昔は目の前に唐津東高校があって生徒さんもよく来てくれたし、職員室に一日何度も出前に行ったりしたけど、早稲田佐賀中高に変わってからはあまり来ないねぇ。学生さん、コンビニとかが好きなんやろね」

 

「私は一人一品、必ず頼んでもらうのよ。子供たちが連れ立って来ますわね。うどんを食べたい子がいて、無理矢理友達を連れてきた場合は60円のおにぎりでもいいからさ。

ただ、お小遣いが足りない子がいた時は、『頼まんでよかよ』と水を出したけど」

 

「昔はそこの海でいくらでもキスとカキが取れたものなのよ。だからね、私もお父さん(夫)も、意地張ってスーパーで両方を絶対に買わなかった。だって悔しいもん」

 

「私は天ぷら作るのが上手なので、途中でね、天ぷら居酒屋をやった方が儲かるかと思ったけど、お父さんがいなくなっちゃったからそれもキツイからうどん屋のままよ」

 

「私はね、12月31日にすごく働くの。何しろ年越しそばのセットが売れる売れる! エビの天ぷらが入ると途端に値段を上げてもお客さんは納得するの」

 

「これ、黄金唐辛子。お父さんが裏の畑で作ってる。すごく辛いから使ってみてよ。辛かろ~。こんな唐辛子、普通は買えん。これ、1本400円で売っとるけんね。帰りに買っていって」

 そしてキス釣りについてはこう言いました。

 

「20匹釣れたら天ぷら、40匹釣れたら刺身、60匹釣れたらキスご飯作るばい」

 

ざるうどん450円、おにぎり60円などお手頃価格も魅力だった

ざるうどん450円、おにぎり60円などお手頃価格も魅力だった

「こうしてみなさんが来てくれ、私は幸せでした」

 このようにとんでもなくフレンドリーな常識人、かつサービス精神旺盛なおばちゃんのため、私も昼から飲める居酒屋的に通っていたのですが、毎度会計金額がよく分からない。

 

飲んだビールの本数に加えてもろもろのツマミがその時の思い付きのような値付けをされます。漬物だけの日は300円ぐらいだと思いますが、寒ブリの煮つけなどがあると1000円だったりする。

おにぎりが余っていたらそれを安く持たせてくれます。

注文したものはすべてメモをしており、領収書はキッチリと出してくれます。

 

さらにはツユの「2番だし」を時々くれたりもしますし、こんな場所がなくなるのは寂しくもあります。

私は最終週に7人で行ったのですが、それぞれが何回かに分けて帰るたびに、皆でおばちゃんに拍手を繰り返しました。

 

「こうして皆さんが来てくれ、そして来てくれた方が別の方を連れて来てくれて私は幸せでした」

 そう言うおばちゃんは、無事にお店の巨大冷蔵庫を売ることもでき、3月中に大家に店を明け渡します。

 

備品は色々残っているので、私は大きな雪平鍋を買わせてもらう約束を取り付けました。

いくらの値段がつくのかは分かりませんが、人々に愛され、惜しまれて80歳で引退するおばちゃんの人生は幸せだな、としみじみと思うのです。

 

 元々事務員をやっていたおばちゃんはうどん店の経営から身を引き、「これからはのんびりする」とは言ったものの、「お茶碗洗いを1日3時間するのもいいね」と皿洗いバイトも考えているようです。

 

 

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など多数。最新刊は『日本をダサくした「空気」』(徳間書店)。

 

 

ストレス発散通いだして 今も続いているパチンコの行方 3月16日のピックアップ

3月16日(土)1パチンコ

+12000勝って、

温泉入浴回数券2枚に16400円使って、

=残りの手持ち金649619円

+パチンコ口座に2028800円の残り

 

今日はファン感謝デーです~~

感謝してもらわねば・・9:30到着~~ 

どれにしようかな~~バイオハザードいいじゃん 

これにしよう・・あまり回らんな~~

と言っていたら 12回転後いきなりがしゃ~~~ん(?⊝?) 

バトル3回・・3回目のマグナムで勝ち~~

当たり~~4500発~~(⦿⊝⦿)!

でもそれだけで抜け~~

ワニをはずし犬をはずし・・

200まで回して持ち球崩壊

 

移動・・ブラックラグーンきのう大ハマり

打ってみよう・・先読みチャンスにしてと

う~~~ん・・う~~~ん

330回転後 緑先読み→緑保留→赤保留がしゃ~~~ん

バラライカvsロベルタで ゲットレディにバレットパーティ

てんこ盛り~~で当たり~~

入らず~~(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

朝一単発は即やめ~~ん??なんかがちゃがちゃ来るな

ちょっと打ってみよう

85回転後ドクロ動いて7テンあおり~~

来るか~~??来た~~~(⦿⊝⦿)! 

対象Rで当たり~~

3000発からの二丁拳銃で6000発(⦿⊝⦿)! 

で・・13連 球が出るのに時間がかかりました~~

抽選にはずれて お茶1本頂きました。

十分感謝してもらいました~~またよろしく~~

 

12:30帰宅

 

【35億円詐欺被害も】ロック界のカリスマ・矢沢永吉の「半生とお金」 二度にわたるスタッフの“金銭的な裏切り”を乗り越えて

かつては長者番付上位の常連だったロック界のカリスマ・矢沢永吉(2012年撮影)

かつては長者番付上位の常連だったロック界のカリスマ・矢沢永吉(2012年撮影)

 ロック界のカリスマは、絶望の淵から這い上がり、現在の地位を築き上げた――。

3月16日、矢沢永吉(74)が『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)の3000回記念スペシャル第3弾に出演。

地上波の音楽番組にほとんど出演しない矢沢はなぜ、今回のオファーを受けたのか。

テレビ局関係者が語る。

 

「矢沢さんがボーカルを務めたバンド『キャロル』がブレイクする前、フジテレビの『リブ・ヤング!』という番組でロキシーファッションの特集をしていた。

番組を見た矢沢が、局に電話して『俺たちは昔からロキシーファッションをしている』と売り込み、出演にこぎつけた。

それを機に、キャロルは売れて行った。

 

当時の番組スタッフには、今の『MUSIC FAIR』のエグゼクティブプロデューサーである石田弘氏がいました。

とんねるずがテレビでよく口にしていた、あの石田さんです。

矢沢は昔の恩を忘れていないため、今回の出演に至ったそうです」

 

 キャロル解散後、矢沢はソロデビュー。

アルバムはバンド時代を優に越えるセールスを記録し、自伝『成りあがり』も大ヒットした。

 

そんな矢沢の名を世に浸透させたのは、「高額所得者公示制度」、いわゆる「長者番付」だった。国税庁の発表によれば、1978年の申告所得額は1億7123万円に上り、歌手部門1位になった。

1978年の「長者番付」歌手部門

1978年の「長者番付」歌手部門

 

「著書の印税はもちろんですが、矢沢さんは楽曲の原盤権を獲得しており、その額が大きかったと思います。

当時は大手の音楽出版社が原盤権を持っており、アーティスト本人への配分は限られていた。

だから、他の歌手と比べて、額の桁が違ったのだと思います」(音楽関係者)

 

 

1978年、「長者番付」にランクインした当時の矢沢永吉

1978年、「長者番付」にランクインした当時の矢沢永吉

 

巨額の詐欺被害に遭ったにもかかわらず、一銭も戻らず

 長者番付の常連となった矢沢は、信頼を寄せていたスタッフから二度の“金銭的な裏切り”を受けている。一度目はシングル『YES MY LOVE』をヒットさせた1982年に起こった。

 

「当時のマネージャーがギャラをピン跳ねして、私腹を肥やしていたことを矢沢自ら突き止め、解雇しています。このことは7年後に初めて告白し、公になりました。長年、一緒に歩んできたマネージャーでしたから、本人の衝撃も大きかったでしょう。

 

 この事件は、地方のイベンターが本人宛に直接手紙を送って発覚しています。矢沢が聞いているギャラとイベント会社に提示されたギャラの額が全然違っていた。マネージャーはその差額を懐に入れていたのです」(前出・音楽関係者)

 

 大手事務所と異なり、個人事務所はスタッフの数が少ないため、監視の目が行き届きにくい。マネージャーが嘘をついても、タレント本人はわかりづらい面もある。そうしたデメリットを突かれた格好となった。もう1つの事件は1998年に発覚した。

 

「世界進出を目指していた矢沢は1987年、オーストラリアのゴールドコースト音楽学校やレコーディングスタジオなどの入る24階建てのビルを作ろうと計画し、そのために会社も設立しました。

 

しかし、現地法人の責任者が精巧な書類を作成して矢沢を騙してサインをさせた上で、約35億円もの金を横領していた。矢沢の事務所の経理部長も加担していました」(前出・音楽関係者)

 

 事件発覚から5年後、2人は豪州ブリスベーン地方裁判所で起訴事実を認め、現地法人の責任者は禁固10年、経理部長は禁固4年の判決(ともに仮釈放検討の条件付き)が下された。

「約35億円もの詐欺被害に遭ったにもかかわらず、矢沢の元には一銭も戻らず、借金だけが残りました。しかし、矢沢は自力で完済した。

 

発覚当時48歳ですよ。体力的に下り坂になる年齢から、自分に鞭をふるって不可能を可能にした。絶望するような出来事も、自らのサクセスストーリーの一部に変えてしまう。

だから、E.YAZAWAは絶大な支持を受け続けているのだと思います」(音楽ライター)

 

 昨年、前人未到日本武道館150回公演を達成した矢沢永吉。自らの危機を何度も跳ね返してきたパワーは“カリスマ”の名にふさわしい。