訪日客が少ない場所に行けば、比較的ゆっくり観光できる(イメージ)
夏のボーナスが入って、旅行にでも行こうと考えている人も多いかもしれない。
法務省出入国在留管理庁の速報値によると、2024年3月の日本人出国者数は前年同月比+75.7%と大幅に増加しており、夏の長期休暇も日本人旅行客は増えると予想されている。
ただし、行き先は厳選した方がいいかもしれない。
「円安を追い風に、いま日本の観光地は、訪日外国人観光客であふれています。
東京、京都、大阪、博多などの主要都市は、混雑していて移動すらままならない状態です。
ホテル代も高騰しているので、避けた方がよいかもしれません」
とは、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんだ(「」内以下同)。
では、おすすめの旅行先はどこか?
「北海道がおすすめ。人気の観光地ですが、前述の主要都市ほど訪日外国人が殺到していないため、比較的ゆっくりと観光できます」
航空券とホテルがセットになっている、ダイナミックパッケージを利用すると旅費も抑えられるという。
「夏休みは道路が渋滞するので、道中もゆったり楽しめる列車旅もいいと思います。
特に日帰りなら、昨年7月に登場した浅草~日光・鬼怒川方面を結ぶ新型特急『スペーシアX』での日光旅行がおすすめです」
海外なら8月後半のグアムが狙い目
海外旅行はどうだろうか。円安のいまは、控えた方がよさそうだが……。
「円安でも、航空券とホテル代を抑え、現地での食事をテイクアウトにしたり、フードコートを利用するなどすれば、大きな痛手にはならないと思います。
私は飲み物を日本から持って行くようにしています」
家族で行くなら、ハワイより物価が安いグアムがおすすめ。夏休みの時期は航空券が高いので、値段が落ち着いてくる8月後半を狙うといい。
【プロフィール】
鳥海高太朗(とりうみ・こうたろう)/航空・旅行 アナリスト、帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師。テレビ、雑誌、ラジオ、YouTubeなどで旅行トレンドなどを発信。新著『鳥海高太朗が選ぶ 世界の絶景楽園100』(宝島社)が6月25日発売予定。
イラスト/とげとげ。
※女性セブン2024年7月4日号