夜に帰路につくこともある小室圭さん・眞子さん
小室さん夫婦は心機一転、新生活を始めていた。
以前の家から車で1時間ほどの高級マンション。
仕事が暗礁に乗り上げ失意の中にいる眞子さんだが、見知らぬ土地では相談できる相手もいない。彼女は今日もひとり、新居で夫の仕事が終わるのを待つ──。
小室さん夫婦が姿を現したのは、メインストリートの人通りもまばらになった21時すぎのことだった。眞子さんは、ロングコートに茶色のブラウス、季節を問わないデニムのワイドパンツにスニーカーという出で立ちだ。
皇族時代とは真逆のカジュアルなファッションが彼女の好みなのかもしれない。
大きなトートバッグを肩からさげ、手には紙袋を持っている。
小室さんは、勤務先の法律事務所であるローウェンスタイン・サンドラー(以下、LS)へ出勤するようなスーツスタイルだが、平時の出勤時とは異なり、1週間ほどの旅行に行けそうなほど大きなスーツケースを引きずっていた。
互いに大荷物を持つふたりは疲れた顔色で、大型ショッピングモール内にある中華料理店に入った。
率先してメニューを決めたのは小室さん。次々と運ばれてくる料理を、時に眞子さんとシェアしながら食べ進める。
「ふたりのことは、よく見かけます。遅い時間に来ることが多いかな。いつも一心不乱に箸を進める圭さんに、眞子さんが一方的に話しかけている印象です」(中華料理店の店員)
ニューヨーク・マンハッタンでの生活に終わりを告げた眞子さん・圭さん
結婚、渡米から約2年半の月日が経過したいま、眞子さんを取り巻く環境は、当初、彼女が思い描いていた理想からはかけ離れているといえるだろう。
黙々と前に進む小室さんと、それを本心では喜べないといったような表情で見つめる眞子さん。
中華料理店での食事風景は、まるで夫婦の現状を象徴するようだ。
ふたりはいま、大きなターニングポイントを迎えている。
ひとつの転機が訪れたのは昨年11月だった。
住んでいたニューヨーク・マンハッタンにあるマンションの賃貸契約が終了する運びとなったのだ。
「渡米当初は600万円ほどだった小室さんの年収も、弁護士となった現在は4000万円ほどともいわれていますから、引っ越し先はよりどりみどりだったでしょう」(在米ジャーナリスト)
最初の候補は、ニューヨーク郊外のスカーズデール地区にある白亜の大豪邸だった。
「3つのベッドルームと2つのバスルーム、さらには子供部屋もあった物件です。
実は、この物件はもともと、小室さんが通っていたフォーダム大学副学長が所有していた。
現在の所有者はすぐ近所に住む中国人夫婦で、昨年夏に2億円超で購入しています。
いずれは小室さん夫婦に貸し出すつもりだったとみられていますが、その話は立ち消えになったようです」(前出・在米ジャーナリスト)
日本中を巻き込んだ紆余曲折を経て辿りついたマンハッタンの邸宅から、どこに消えたのか──11月中旬の退去を境に注目はさらに集まった。
「以前には見られていたふたりのデート姿がパタリと消えました。日本の皇室のプリンセスの行方を巡って在米メディアは騒然とし、一時期は小室さんの職場を米タブロイド紙のパパラッチらが一日中張り込むこともあったそうです。
しかし、ふたりの行方はようとして知れず、“帰国したのではないか”との声も上がりました」(前出・在米ジャーナリスト)
一部の日本のメディアも、ふたりの姿が見られなくなったことを大々的に報道。
《消えた小室夫妻を探せ!ついに大捜索が始まった》(『週刊現代』2月17日号)
《「雲隠れ」小室圭さんが超多忙になった理由》(『週刊現代』2月24日・3月2日号)
などの文字が躍った。
「『週刊新潮』は小室さん夫婦の“行方不明説”や“ワシントンD.C.移住説”を取り上げ、LSのワシントンD.C.支所から『ここには勤務していません。ニューヨークにいます』という回答を得ました」(皇室記者)
日米両国から注目が集まるなか、眞子さんと小室さんが新居として選んだのは、ニューヨーク中心部からはかなり離れた郊外の高級マンションだった。
朝もマカロン、夜もマカロン
小室さんの勤務先から車で1時間。ふたりの暮らすエリアは子連れのファミリーに人気があるという、いわゆるベッドタウンだ。
「ニューヨークの中心部から1時間程度と、通勤や通学に便利な距離でありながら、マンハッタンと比較すると家賃が抑えられるので、広い家を希求するファミリー層に特に人気があります。
また、治安のよさも人気の理由の1つです。最近は、若いエリート層が引っ越し先に選ぶことも多く、高級マンションの立ち並ぶエリアや、閑静な高級住宅街もあります」(不動産関係者)
近い将来を見据えての居住エリアの選択であった可能性も高い。
「眞子さんはいずれは子供をもつことを検討しているそうで、不妊治療の権威の医者に相談したこともあったそうです。以前のマンションの近くでは産婦人科を有する有名大学の附属病院に通院する姿が目撃されることもありました。
将来的に子供を育てることを視野に入れたときに、このエリアが魅力的に映ったのかもしれませんね」(前出・在米ジャーナリスト)
ふたりが暮らす高級マンションはシックでモダンな外観だ。
「家賃は約50万円。セキュリティー面もバッチリで、24時間対応のコンシェルジュが常駐しています。インテリアは北欧風に統一されており、キッチンやバスルームは広く、調度品も至れり尽くせりで、申し分ありません」(前出・不動産関係者)
居住者は若年層やファミリー層が大半だといい、緑豊かなマンションではさまざまなアクティビティーに取り組むことができる。特筆すべきは共用部分の豪華さだ。
「テーブルや椅子とともに、バーベキュー用品が完備されています。
さらに、フィットネススタジオや広大な温水プールもあります」(前出・不動産関係者)
近隣には日本食レストランをはじめとした飲食店も多く、外食には事欠かない。
「秋篠宮家では家事を職員に依頼することが多かったそうで、その影響か、眞子さんは自炊をするよりも外食が多いようです。
さまざまなジャンルがあるだけではなく、UberEatsのような配達サービスやテイクアウトサービスを行っている店舗も多数あり、彼女にとっては心強い環境でしょう」(前出・在米ジャーナリスト)
実際、眞子さんは近隣の飲食店のテイクアウトを高頻度で利用しているようだ。
「眞子さんは、よくうちの商品をテイクアウトしていきます。お気に入りは1個約400円のマカロンで、朝と夜、1日に2回顔を見せることもありますよ」(近隣のカフェの店員)
豪華な設備を備えた高級マンションでの新生活は、傍から見れば恵まれているようにも思える。
しかし、自分と同世代の人が、「ファミリー」として、夫や子供と幸せそうな生活を送る様が“普通”の環境は、夢破れた傷心の眞子さんにとっては少々息苦しいかもしれない。
理想を求めて日本から移住したマンハッタン。
そこから遠く離れた新居でひとり──彼女が抱える孤独は日に日に深まっている。
昨年11月、それまで住んでいたニューヨーク・マンハッタンにあるマンションの賃貸契約が終了した小室眞子さん・圭さん夫婦。
ふたりが選んだ新居は、小室さんの勤務先から車で1時間の場所にある高級マンションだった。
一帯は子連れファミリーに人気のベッドタウンで、治安の良さも問題ないが、眞子さんが抱える孤独は深まって……。
「婚約に関する報道が出て以降、圭さんが独断で動いたことはありませんでした」──眞子さんは2021年10月の会見で、結婚に至るまでの筋書きはすべて自らが描いたことを明かした。
滑り出しはよかった。
渡米後、マンハッタンの高級マンションに居を構えた眞子さんは、かねて希望した美術関係の仕事、それも、世界最高峰のメトロポリタン美術館(MET)での仕事にかかわるようになった。
支援したのは、METの日本美術キュレーターを担当しているジョン・カーペンター氏。彼は歴代天皇の書道を研究するなど日本美術に造詣が深く、皇室とも縁のある人物だった。
「2022年2月、カーペンター氏翻案、眞子さん執筆という座組で、彼女はMETに所蔵されている掛け軸に描かれた日本画へ解説文書を寄せました。
しかし、それが最初で最後の表立った仕事となりました。
その後の活躍が聞こえてこないということは、仕事のオファーが来ていないのでしょう。
彼女は博士号を持っておらず、ネイティブでもない。世界最高峰の美術館では通用しなかったようです」(在米ジャーナリスト)
同年9月には、METの館長が会見で「彼女は従業員ではありません」と正式に否定。
ますます眞子さんの立ち位置は不都合な状態となる。
「その後、カーペンター氏との関係は事実上決裂してしまったようです。
後ろ盾を失った眞子さんが再びMETで仕事を得ることは絶望的といっていいでしょう。
また、以前は小室さん夫婦を応援する気持ちのあった日本人が彼らの元から去ったり、新たな支援を断られたりしているという話もあります。
ふたりはかつてない“袋小路”に追い込まれているのです」(前出・在米ジャーナリスト)
時間を見つけてはマンハッタンの美術館やギャラリーを巡る姿がたびたび目撃されていた眞子さん。彼女がマンハッタンで描いた夢は叶わなかった。
「眞子さんの人生において初めての挫折といえるのではないでしょうか。
夢破れてマンハッタンを追われるように出た彼女はふさぎこみ、豪勢な新居でほぼ引きこもりのような状態になっているそうです」(別の在米ジャーナリスト)
それでも眞子さんには、追い込まれた状況を赤裸々に相談できるような相手がいない。
実家の秋篠宮家との関係は、いまなお冷え切っているようだ。
「秋篠宮さま、紀子さまとはコミュニケーションを取ることすらないようです。
唯一、連絡を取るとしたらその相手は佳子さまのようですが、眞子さんから引き継いだ公務を行ったり、ジェンダー平等に関する発信をしたりと皇室のご活動に精力的に取り組まれている佳子さまとは、以前よりも距離が生まれているとか」(宮内庁関係者)
唯一の話し相手である小室さんは、現在、法律事務所であるローウェンスタイン・サンドラー(以下、LS)で5つの分野にまたがる関連領域を担当している。
「今年からLSは、複数の日系大企業がクライアントに名を連ね、皇室とも縁の深いアメリカの非営利団体に加入しました。
また、小室さんのチームのリーダーは鉄鋼業界に精通しており、日本最大手のメーカー『日本製鉄』の顧問弁護士の座を狙っているようです。
小室さんに求められているのは、“天皇の姪の夫”という肩書を最大限に利用して、日系大企業との契約にこぎつけることなのでしょう。
出社は月に2回ほど、黒塗りのハイヤーの送迎つきだそうですが、日本時間に合わせて仕事をすることも多く、夜遅い時間帯まで拘束されることもあるそうです」(法曹関係者)
仕事がなく暇を持て余す眞子さんと、仕事に追われ不規則な生活を送る小室さんの“距離”は埋めがたいだろう。
「これまで小室さんを主導してきた眞子さんにとって、いまの状況は相当悔しいものではないでしょうか。
自分ならできるという自信が打ち砕かれ、それを誰に相談できるわけでもなく……。
小室さんが、仕事後に話を聞いてくれるとも限らないでしょう。
孤立無援の引きこもり生活が、小室さんとの亀裂を生んでも不思議ではありません」(前出・宮内庁関係者)
将来の天皇家「秋篠宮家」の血縁
それでも眞子さんに「帰国」という選択肢はない。彼女は秋篠宮ご夫妻だけでなく、日本と徹底的に距離を取りたがっているという。
「眞子さんの日本に対する不信感は相当なもので、宮内庁や在ニューヨーク日本国総領事館など自分たちの“味方”である組織にも黙って行動することがありました。
セキュリティー上は困ることなんですが……」(前出・宮内庁関係者)
眞子さんの思いとは裏腹に、日本では女性皇族の扱いを中心に皇室制度改革が検討されている。
現行の皇室典範では、女性皇族は結婚によって皇室を離れるということになっているが、「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する」方向で調整が進む。
議論が進展した背景には、公務を担う「皇族数の減少」および、「安定的な皇位継承」の問題が喫緊の課題として認識されているという構図がある。
「結婚後も皇族の身分を保持する対象として想定されているのは、愛子さまや佳子さまでしょう。
しかし、いまの女性皇族が皇室に残ったとしても、皇室の喫緊の課題は解決に至るわけではありません。
今後、元皇族や、旧宮家の男系男子などの皇族に準じる方々が議論の対象になる可能性は充分あります」(前出・宮内庁関係者)
結婚によって皇室を離れた眞子さんだが、元皇族であり将来の天皇の実姉であることに変わりはない。血縁関係がある以上、彼女は生涯、皇室と無関係ではいられない。
「皇族数の確保のために対象を広げるとなれば、悠仁さまの実姉である眞子さんは真っ先に候補に挙がるでしょう。
もし子供を産むことがあれば、その子も対象となるかもしれません」(前出・宮内庁関係者)
悠仁さまに必ずお子様が誕生されるとも限らない以上、将来の天皇家である「秋篠宮家」の次世代の子供の存在は重要である。
「眞子さんは皇室の未来を左右するキーパーソンといっても過言ではありません。
アメリカでの生活の如何にかかわらず、皇室に再びかかわる未来がくるかもしれない。眞子さんもそのことは理解しているでしょう」(前出・宮内庁関係者)
立ち直ることはできるか。
(了)
※女性セブン2024年4月18日号