イセ食品グループ創業者で元会長の伊勢彦信氏
5月に出産を発表し、ニューヨークで家族3人の新たな生活をスタートした秋篠宮家の長女・眞子さん(33)と小室圭氏(33)夫妻。渡米した頃から夫妻を見守ってきた“後見人”が取材に応じた。
東京・港区にある自宅を訪れると、リビングの目立つ場所に白い額縁に飾られた写真がある。料理が並ぶテーブルを囲む前列で、眞子さん、ノーベル賞受賞者の真鍋淑郎氏、小室圭氏がカメラに笑顔を見せている──。
写真後列に立つ男性が、この日訪ねた鶏卵最大手・イセ食品グループ創業者で元会長の伊勢彦信氏(96)だ。同社を一代で世界的企業に急成長させ、米国進出にも成功。米国で「エッグ・キング」と呼ばれたこともある。
2021年11月に米ニューヨークに渡った小室夫妻。幅広い人脈を持つ伊勢氏は夫妻を支えることに。2024年3月には『週刊文春』の記事で「NYに渡った小室眞子さん、圭さんの“後見人”である老紳士」などと取り上げられ、他の複数メディアでも後見人として報じられてきた。
始まりは、眞子さんの父である秋篠宮さまとの長年にわたる交遊だった。
「若い頃から鶏の研究をされ、1986年から山階鳥類研究所の総裁を務めていらっしゃる文仁親王とは長らく親交があります。イセ食品の研究所と共同で研究を行なったことがあるほか、寄付などを通じて研究のサポートをさせていただきました」
そうした縁もあって付き合いが始まったという。
「小室夫妻の後ろ盾と言ったらなんですが、NYで新生活をスタートする際に、私が住んでいた頃に交流のあった現地の有力者を紹介しました。
この写真は、NY在住の『ベニハナ・オブ・トーキョー』元CEOの青木恵子さんや真鍋淑郎氏を紹介するために会食した時(2023年8月)のものです」
小室氏に対しては、時に厳しい言葉もかけて発奮を促してきたという。
「初めて会ったのは、結婚後にNY州司法試験を受ける前だったと思います。私が彼に何度も言ったのは、眞子さまのような立場の人を妻として迎えたのなら、ワンルームのアパートではいけない。NYでは誰も相手にしない、ということでした」
NY社交界で生きてきた自身の経験から、小室氏の言動に気になる部分があったとも明かす。
「夫妻のアパートで食事でもしながら色々な相談をしましょうという場だったのですが、圭さんは眞子さまの夫としてなっとらん感じなのが不安でね。ちょっと弁えがないというか」
その後は電話などを通じて状況を聞き取るなどしていたという。
「『ちゃんと仕事はできたかね?』『うまくいっています』と、やり取りをした程度です。
弁護士資格が取れた時も、すぐにはお金が稼げないだろうと思い、『私の仕事を手伝ってくれないか』と電話で話したことがありました。彼は『考えておきましょう』と。結局、手伝いはしてもらいませんでしたが、心配するのは親心のようなものです」
(上段左から)青木氏、伊勢氏、真鍋氏の妻・信子さん、知人女性(下段左から)、眞子さん、真鍋氏、圭さん
美術コレクションのトラブル
小室氏だけでなく眞子さんからも「美術館で働きたい」と相談されたという。
伊勢氏は長年、世界有数の美術品コレクターとしても知られてきた。所蔵品は「イセコレクション」と呼ばれ、ピカソ、モネなどの西洋絵画から現代アートまで幅広く蒐集したという。
「眞子さまから相談があった頃にちょうどメトロポリタン美術館が私の屏風を買いたいと見に来られたので、担当者に眞子さまのことを伝えました。一時期メトロポリタンでお仕事をされていましたが、私の言葉が効いたのかはわかりません」
そんな伊勢氏だが、現在、自身のコレクションをめぐりトラブルを抱えているのだという。
イセ食品グループは2020年頃から資金繰りに行き詰まり、2022年3月にはイセ食品などグループの中核2社に会社更生法適用が申し立てられた。負債総額は453億円。
その後、更生手続きのなかで「イセコレクションは会社のもの」とする管財人側と、個人所有を主張する伊勢氏が対立。2024年1月には東京地裁が伊勢氏個人の破産手続き開始を決定し、管財人によるコレクションの売却が進められた。
「管財人は米オークションサイト・サザビーズを通じてモネの『川岸のポプラ』など11点を90億円で売却しました。競合する英クリスティーズ社からは400億円の評価が出されたようなのに、あえてサザビーズで安く処分されたことが不思議でならないのです」
事実関係を法廷で明らかにするために、伊勢氏が頼ろうと考えているのが小室氏だという。
「NYで弁護士として活躍されている圭さんに弁護を依頼しようと思っている。年内にはNYに行き、彼が勤務する法律事務所『ローウェンスタイン・サンドラー(LS)』を訪ねるつもりです」
気がかりなこともあるという。
「お子さんが生まれたお祝いを伝えようと圭さんの携帯電話に電話したが、折り返しがなくてね。私はいろいろと厳しいことを言ったから、嫌われているのかもしれません」
“後見人の弁護”という大役は実現するのか。
※週刊ポスト2025年8月15・22日号