料理をするうえで様々な便利グッズがあるが、料理好きの人たちが実際に使ってみて「これはすごい!」と思ったものにはどんなものがあるのだろうか。
料理するのが大好きだというネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、「今年見つけた中で一番のヒット商品!」と絶賛するのは、いわゆる「100円ショップ」ダイソーで見つけた「ニンニクつぶし」だ。中川氏が実際に同商品を使ってみて感じたその実力をリポートする。
* * *
ダイソーといえば、税抜き100円の商品が定番ですが、これは300円(税込み330円)。
一瞬「高い!」と感じるかもしれませんが、手に持った時のズッシリと重いこの感覚、300円でも十分安いと思わせてくれます。
元々ラーメン屋へ行くとこの手のニンニクつぶし機は置いてあるのですが、前の人が残したニンニクが残っていたりしてあまり使っていませんでした。ただ、それを見る度に「多分、これは家庭にあったら、すごくいい道具だろうな」という感触はありました。
というわけで、ダイソーへ行ったとある日、これを発見。私自身、料理をすることが楽しくて仕方がない。タイ料理やら中華料理、イタリア風の煮込み料理を作ることも多いため、ニンニクはよく使います。
普段はニンニクを一粒ずつはがし、包丁の面で潰し、それをみじん切りにします。或いは、ペペロンチーノを作る時は、輪切りにします。もちろんそれぞれ十分おいしいのですが、ニンニクのあの独特なニオイと刺激を味わうにはやはり完全に潰した方がおいしくなると感じています。
かつてニンニクは「お前餃子食べたな、あっち行け!」などと言われるくらいクサい食材の代名詞でしたが、最近のニンニクはそこまでクサくありません。だから、潰しても「風味」は残りつつも、悪臭はつかないものです。
アクアパッツァで大活躍!
そういったことを考えている中で見つけたダイソーの「ニンニクつぶし」。いやぁ、これは本当に使い勝手がいいです。
何しろ、重さがズッシリとしていて、固いニンニクであろうとも容赦なく小さな粒状に潰してくれる。
大き目のニンニクの粒であれば、半分に割ってそれを2段重ねにしてハンドルを押せばニュルニュルとニンニクが出てくる。
あとはコレを料理にぶち込むだけです。ニンニクが飛び出た部分を包丁でこそげ落とし、つぶし機の中のニンニクを取り出せば、すぐに水道で洗え、キレイになります。
元々チューブ状のニンニクを買うことはあったのですが、これがあればもうチューブは不要と考えるほどです。私がニンニクをよく使う料理といえば、パスタ、カレー、アクアパッツァなど多数ありますが、特にアクアパッツァではこのニンニクつぶしを重宝しています。
アクアパッツァは魚とアサリとプチトマトをニンニクとオリーブ油で煮込むイタリア料理です。私はこの料理の決め手はニンニクだと思っており、これまでみじん切りで作ってきたのですが、これを使ったらこれまで以上にウマく感じる!
さらに、回鍋肉や海鮮焼きそば等でもこの商品は役立ってくれます。あぁ、もっと早い時期にこの商品と出会っていれば……と思うも、今満足しているからオッケーです。これからも便利調理道具をダイソーで探してみようかな、と思ってます。
もう、チューブ状のニンニクを買う必要がなくなるほどこのニンニクつぶし、重宝しています。まさに「料理の腕が25%上がった!」と思えるほどです。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。
その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『よくも言ってくれたよな』(新潮新書)。