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《小室佳代さん初の自伝本》“圭さんの成長譚”や“直筆イラスト付きレシピ”のなかに頻出する“皇室を想起させると指摘されるキーワード”

自伝本を発売した小室佳代さん(2017年9月)

自伝本を発売した小室佳代さん(2017年9月)

 春らしい薄いピンクのグラデーションがかった表紙には、『ブランニューデイ あたらしい日』という本のタイトルよりも、《小室圭さんの母が語る。》という惹句の方が目立っている。2月6日、小室佳代さんの自伝本が発売された。

 

 内容は佳代さんの人生の振り返りと、母目線で綴られた最愛の息子・圭さんの成長譚だ。時折、《栄養士という資格を持ち》(以下、《》内は同書より引用)という佳代さんの得意料理のレシピが、彼女の直筆イラストとともにはさみ込まれている。

 

 ページをめくっていっても、「皇室」や「宮内庁」、「秋篠宮」といった具体的な名前は一切出てこない。

眞子さんについても《息子の配偶者》《大切な人》などと表現されているだけだ。そこには配慮があったのだろう。

 

 7章構成の本書は、佳代さんの生い立ちから始まる。教育熱心な母親のもと、幼少から水泳やピアノ、書道や華道といった習い事に通った佳代さんは、大学進学に際して1つの決断をした。

 

《英語を駆使して社会で活躍したい、できることなら海外で暮らしてみたい》

 

 しかし、佳代さんの父親は《女子は大学など行かなくていい》という考えで、難病に侵された母親の世話にも奔走したことで《「家事手伝い」を中心に過ごすという、学びを社会で活かすことができない、なんとも居心地の悪い独身時代を送りました》と振り返った。

 

 佳代さんは、そんな状況に陥っていた自身の過去について《ヤングケアラー》というキーワードを引き合いに出し、《自らの人生を犠牲にする人たち》の存在を《社会の損失になるのではないでしょうか》と論評している。

 

「《損失》という言葉は、雅子さまが皇室入りした後、長く療養生活をされていた期間によく使われた言葉です」(皇室記者)

 

 本書では、皇室を意識しているとも見える表現がいくつか登場しているのだ。

 

佳代さん一家の家族写真(小室家提供)

佳代さん一家の家族写真(小室家提供)

圭さんが好きだというミネストローネは『命のスープ』

 2018年に圭さんと眞子さんの結婚は延期された。

背景に佳代さんと元婚約者・A氏の間で起きた金銭トラブルがあったことは自明だろう。

 

《メディアでは相変わらず、「ふさわしくない」と私は言われ続け、やがてそれは「人格否定」の域に達します。

その辛さは、経験がおありの方にはご理解いただけることと思います》

「『人格否定』という言葉で思い出されるのは、天皇陛下の会見での『人格否定発言』以外にありません」(前出・皇室記者)

 

 2004年、海外訪問を控えての会見で、陛下は「それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」と吐露された。

これに、宮内庁はもちろん、日本中が上を下への大騒ぎになった。

 

 一方で、料理が得意だという佳代さんのレシピが複数、本書では紹介されている。

圭さんが好きだという具だくさんのミネストローネのページには、《命のスープ》と記している。

 

「皇室で『命のスープ』と言えば、美智子さまお手製のコンソメスープのことです。

上皇さまやご友人が入院された際に、自ら作られたコンソメスープを携えてお見舞いをされたエピソードは有名です」(皇室ジャーナリスト)

 

 皇族方へのシンクロが書き連ねられる一方、前述した元婚約者・A氏の存在や、金銭トラブルについては一切が黙殺されている。

本誌『女性セブン』はA氏に話を聞こうとしたが、代理人を通して「取材は遠慮したい」というのみだった。

 

2月6日に発売された小室佳代さんの自伝本『ブランニューデイ あたらしい日』

2月6日に発売された小室佳代さんの自伝本『ブランニューデイ あたらしい日

 
心配の種はつきない(2024年11月、東京・豊島区。撮影/JMPA)

心配の種はつきない(2024年11月、東京・豊島区。撮影/JMPA)

 

※女性セブン2025年3月6日号