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「コロナにかかるとペニスが小さくなる」報告 血流悪化が原因か

そんなこともあるのか…(イメージ)

そんなこともあるのか…(イメージ)

 

 まさに男性陣が縮み上がってしまうような報告が登場した。これまでも新型コロナウイルス感染者が後遺症に悩む例は報告されてきたが、『週刊ポスト』編集部員のA(43)は、このように語る。

「ここ1か月ほど“皮”を被っていることが多いんです。『寒いから縮こまっちゃったのかな』と思っていたのですが……」

 

 昨年10月に新型コロナに感染したAは、入院中に40度近い発熱が1週間続き、血中酸素濃度の低下で酸素投与を受けるほどの苦しみを味わった。退院後は味覚・嗅覚障害などの後遺症は出なかったが、体の一部に残念な変化があったという。

 

「どうにもペニスのサイズが小さくなった気がするんです。まさかこれもコロナ後遺症かもしれないなんて、残酷すぎますよ」

 

 1月14日、米誌『ニューズウィーク』(ウェブ版)が男性を震撼させる記事をアップした。タイトルは『コロナ感染で男性器の「サイズが縮小」との報告が相次ぐ』。

 

 記事の元になったのは、英医学誌の権威といわれる『ランセット』に掲載されたひとつの論文だった。この論文は、コロナ感染者のうち後遺症の可能性がある3762人の患者を調査したもので、「疲労感」「抜け毛」など200以上の後遺症のなかに「精巣または陰茎のサイズの縮小」が認められたというのだ。

ニューズウィーク』では通常時のサイズが3.8cmも短くなったという男性の証言も紹介されている。

くぼたクリニック松戸五香の窪田徹矢院長が解説する。

 

コロナウイルスは全身の血管を損傷させることが分かっており、これが陰茎の縮小の原因になっている可能性があります。陰茎海綿体は毛細血管の集合体で、血管が損傷して血流が悪くなると膨張率が低下し、サイズそのものも小さくなる。

海綿体の体積が減ってしまうのです」

 

 昨年5月に韓国の学術誌『ワールド・ジャーナル・オブ・メンズヘルス』に掲載された論文では、コロナ感染者のペニスの血管内部に「スパイクタンパク質」というウイルスの残骸が発見されたと報告された。

これもペニスの血流悪化の要因と考えられている。

サイズは元に戻らない

 恐ろしいことに、一度小さくなったペニスは元に戻らないという。窪田院長が語る。

「ウイルスの作用で陰茎内の毛細血管の細胞が死滅してしまうと、現状、それを復活させることは難しい。一生サイズが元に戻らない可能性も十分考えられます」

 

冒頭のAは、この話を聞いて絶句。この世の終わりのような表情でうなだれるばかりだった。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏が語る。

 

「コロナ感染後の体の不調は様々で、とくに陰茎の縮小といった事例はサンプルが集まりにくい。精子量の減少などの報告もあり、後遺症の全貌が明らかになるのはまだ先でしょう。

 

流行中のオミクロン株は重症化の可能性が低いとされていますが、ウイルスが体内に入る以上、どんな後遺症が出るか分かりません」

 感染対策を徹底したい。

 

週刊ポスト2022年2月4日号