道草の記録

株主優待・ふるさと納税の返礼品・時々パチンコ

4月25日の相場を見てみたよ チュン

きのうの上げはまちがいだったちゅん (/⊝\)

 

NYは42ドル安

NY先物 62ドル安

為替 155.2円 0.4円の円安

原油 82.6ドル 0.7ドル安

225先物 510円安

売買指数 0.6 ニュートラルちゅん

 

だいたい寄りついて38005円 450円安

50円↑ 150円どす~~~ん(⊃。⊝。)⊃ピクピク

80円↑ 110円どす~~~ん(⊃。⊝。)⊃ピクピク

130円きゅい~~~ん⊂(。・⊝・)コ~~~~~~ю 

時間外でメタが急落~~

70円↓ 60円↑ 120円どす~~~ん(⊃。⊝。)⊃ピクピク

60円↑ 120円どす~~~ん(⊃。⊝。)⊃ピクピク

80円↑ 60円↓ 70円↑ で前場おしまい~~

9532大阪瓦斯を利確♪ 決算恐いちゅんからね~~(;゚;⊝;゚;) 

 

後場 50円GDから

80円↓ 50円↑ だら~~~っと130円↓

80円↑ 50円↓ でおしまい~~

後場はひたすら下げてる感じちゅんね~~

 

きょう動いた株は

 3086Jフロント -4.7% 3865北越コーポ -3.6% 4091日本酸素 -3.2%

 4543テルモ -3% 5110住友ゴム -3.1% 6301コマツ -4.2%

 6305日立建機 -5.6% 6506安川電機 -3.4% 6954ファナック -3.4%

 7012川崎重工 -3.6% 7203トヨタ -3.3% 7259アイシン -3%

 7729東京精密 -3.9% 7731ニコン -4.8% 7735スクリーン -3.9%

 7751キャノン -8.4% 8035東京エレク -3.4% 8233高島屋 -3.1%

 8801三井不 -3.5% 8830住友不 -3.5% 9531東京瓦斯 -9.5%

       朝ファナックが~~とか言ってたけど

       進捗率の悪いキャノンや

       今期5%増益の日立建機のほうがひどい下げちゅん

 

きょう動いた優待株は

 7643ダイイチ 3.8%

 

 1605INPEX -3% 1976明星工業 -4.2% 2588プレミアムW -3.6%

 3003ヒューリック -4.2% 3048ビックカメラ -3.6% 3132マクニカ -3.4%

 4335IPS -3.5% 4733OBC -6.1% 6425ユニバーサル -3.4%

 7388FPパートナ -5.4% 7525リックス -3% 8142トーホー -3.4%

 9278ブックオフ -3.7% 9369キユーソ -4.3%

 

IRで

 1976明星工業 通期業績を前回発表より32.8%上方修正 19円増配

 2737トーメンデバ 57.3%減益の決算 今期100.4%増益予想 40円増配

 3003ヒューリック 27.9%減益の1Q 進捗率16.1%

 4503アステラス 82.7%減益の決算 今期76%増益予想 4円増配

 5451淀川製鋼 通期業績を前回発表より51.6%下方修正 90円増配

 5714DOWA 通期業績を前回発表より17.4%上方修正

 6146ディスコ 1.6%増益の決算 今期1Q49%増益予想

 7276小糸製作 37.8%増益の決算 今期2.7%増益予想 3円増配

 7278エクセディ 赤字の決算 今期黒字復帰予想

 7380十六FG 通期業績を前回発表より13.5%上方修正 20円増配

 8362福井銀行 通期業績を前回発表より146.6%増益予想

 8601大和証券 90.3%増益の決算

 9368キムラユニティ 24.7%増益の決算 今期7.1%増益予想 5円増配

 9531東京瓦斯 39.5%減益の決算 今期52.9%減益予想 

        自社株買い1700万株4.2%

 9434ソフトバンク Paypay優待導入

 

 追いかけてないけど9267ゲンキー またまた優待廃止

 

NY先物 101ドル安

為替 155.6円 0.4円の円安

原油 82.9ドル 0.3ドル高

225先物 変わらず~~  16:26

 

また明日でちゅ~~~ん(・⊝・)ノ

《想像と違った》新社会人たちが驚いた会社員生活のリアル 「デスクで爪切りしてる人がいる」「ランチは外食どころかのり弁」「1秒でも早く帰って寝たい」

イメージと違っていた会社員生活のリアル(イメージ)

4月24日の相場を見てみたよ チュン

アゲアゲ~~だけど半導体主導ちゅんね~~( ˘•⊖•˘ )

 

NYは263ドル高

NY先物 3ドル高

為替 154.7円 変わらず~~

原油 83.4ドル 1.4ドル高

225先物 510円高

売買指数 1.2 売りゾーンちゅん

 

だいたい寄りついて38011円 460円高

300円きゅい~~~ん⊂(。・⊝・)コ~~~~~~ю 

100円↓ 120円きゅい~~~ん⊂(。・⊝・)コ~~~~~~ю 

170円どす~~~ん(⊃。⊝。)⊃ピクピク

150円きゅい~~~ん⊂(。・⊝・)コ~~~~~~ю 

前場おしまい~~

 

後場 変わらず~~から

90円↑ 110円どす~~~ん(⊃。⊝。)⊃ピクピク

90円↑ 60円↓ 90円↑ でおしまい~~

優待株も少しは持ち直したちゅんε-(´⊝`;A

 

きょう動いた株は

 1803清水建設 3.5% 1928積水ハウス 4.4% 4112保土ヶ谷 4.2%

 5803フジクラ 3.1% 5929三和シャッター 3.2% 6101ツガミ 3.7%

 6146ディスコ 4.3% 6506安川電機 3.4% 6762TDK 3.1%

 6954ファナック 4.8% 6963ローム 4.4% 6976太陽誘電 3.2%

 6981村田製作 3.6% 7203トヨタ 3% 7259アイシン 3.3%

 7729東京精密 5.5% 7731ニコン 10.3% 7735スクリーン 4.6%

 8001伊藤忠 3.3% 8031三井物産 3.4% 8035東京エレク 7.1%

 8053住友商事 3.1%

 

 7013IHI -5.7%

 

きょう動いた優待株は

 1909ドライケミカル 3% 2588プレミアムW 3.1% 3050DCM 3.6%

 3132マクニカ 3.2% 3648AGS 3.3% 3830ギガプライズ 6.3%

 4275カーリット 3.1% 4286CLHD 4.2% 5451淀川製鋼 3.4%

 6370栗田工業 3.5% 7128フルマル 7.8% 8142トーホー 4.9%

 8388阿波銀行 3.3%

 

 3036アルコニックス -3.7% 7388FPパートナ -4.2% 9252ラストワンM -3%

 

IRで

 1803清水建設 通期業績を前回発表より71%上方修正

 6210東洋機械 赤字拡大の決算 今期黒字予想

 6305日立建機 32.9%増益の決算 今期5%増益予想 25円増配

 6954ファナック 21.9%減益の決算 今期19.4%減益予想 自社株買い1250万株1.32%

 7751キャノン 6.3%増益の1Q 進捗率19.6%

 8522名古屋銀 通期業績を前回発表より17.6%上方修正 40円増配

 

NY先物 1ドル高

為替 154.8円 0.1円の円安

原油 83.3ドル 0.1ドル安

225先物 110円安  16:46

 

また明日でちゅ~~~ん(・⊝・)ノ

【日本社会を襲う人手不足問題】外国人人材受け入れ拡大がもたらす「若年層は外国人、年配者は日本人」のいびつな社会

外国人人材の受け入れ拡大が日本社会をどう変化させるか(写真は時事通信フォト)

外国人人材の受け入れ拡大が日本社会をどう変化させるか(写真は外国人労働者受け入れに関する関係閣僚会議の様子/時事通信フォト)

 

 独立行政法人労働政策研究・研修機構」(JILPT)が公表した「労働力需給の推計」(2023年度版)によれば、2040年の日本の就業者数は2022年より956万人少なくなるという衝撃の試算が明らかになった。

 

しかも、労働参加が期待される女性や高齢者の就業はすでに進んでおり、出生数の減少でさらに若い労働者は減っていく。果たして、この袋小路を切り抜ける手立ては残されているのか? ベストセラー『未来の年表』シリーズの著者・河合雅司氏が解説する。【前後編の後編】

 

 * * *
 総務省労働力調査によれば、2023年の就業希望者(就業を希望しているが、求職活動をしていない15歳以上の人)は233万人である。仕事を探している完全失業者178万人と合計すると411万人となる。

 

これに対し2003年は就業希望者が530万人、完全失業者が350万人の合計は880万人だったので、20年間で半減したことになる。

 

 女性や高齢者の就業で就業者不足を補うというこれまでの手法が限界に近づきつつあるというのに、政府は子育て支援策の強化や、働く高齢者の年金が減額とならないよう「在職老齢年金」の見直しといった相変わらずの政策を続けようとしている。

 

女性や高齢者のさらなる労働参加を推進したいということだろうが、増加余地の縮小が続くことを考えれば効果は限定的だろう。

 

 企業の取り組みも変わらない。人手不足というとすぐに「賃上げ」という発想になるが、就業者の総数が減るのだから、人材の争奪戦では問題の根本解決にはつながらない。

 

 就業者数をめぐっては、さらに悪い要素がある。

近年の出生数減少スピードの速さだ。5%を超す大幅下落が目に付くようになった。

 

総務省の人口推計(2023年10月1日現在)で20~24歳の日本人人口と、20年後にこの年齢に達する0~4歳の日本人人口を比較すると、後者が30.5%も少ない。

 

「増加余地」の掘り起こしどころか、新卒者が想定以上に減るのである。

今後の日本では大企業や人気職種においても、欲しい人材を安定的に採用できない状況が広がるものと見られる。

 もはや就業者の減少を前提として考えなければならないということだが、われわれにはどのような手立てが残されているのだろうか。

 

外国人人材受け入れ拡大は何をもたらすのか

 現在、政府や経済界が取り組みを急いでいるのが、外国人人材の受け入れ拡大である。厚生労働省によれば、2023年10月末時点の外国人労働者は204万9000人だ。

2013年の71万8000人と比べて2.85倍増となった。

 

 政府は、中長期滞在が可能な在留資格「特定技能」について、2024年度からの5年間の受け入れ枠を従来の2.4倍にあたる82万人へと一気に拡大させた。就業できる対象職種も広げる。
 
 JILPTは2040年の外国人労働力人口について、「ゼロ成長・労働参加現状シナリオ」では414万人、「成長実現・労働参加進展シナリオ」では453万人を見込んでいる。
 

 だが、人口が大きく減っているわけではない諸外国とは異なり、日本において外国人労働者の受け入れはかなりの副作用を伴う。

外国人労働力人口

外国人労働力人口

 

 労働者として期待する外国人の中心年齢層は20~30代だ。

この年齢層の日本人は激減していくため、大規模に受け入れるほど日本人の占める割合は低下することになる。

 

こうした点に配慮せず、目先の人手不足ばかりにとらわれて受け入れ拡大を続ければ、やがて日本は「若い年齢層は外国人中心、年配者層は日本人中心」という極めていびつな社会となりかねない。

 社人研は2060年代後半に総人口の1割を外国人が占めると推計しているので、これを基に計算すると、2040年代半ばには20~30代の15%弱が外国人となる。2070年には2割弱だ。

 

すでに多くの国が移民や外国人労働者の大規模受け入れによるトラブルや社会の分断に悩んでいる。国民の理解を得ずに受け入れ拡大を急げば、日本も混乱を来すこととなるだろう。

 

 来日する外国人人材が、日本企業が求める水準を満たす保証はない。今後の日本は高齢化が激しく進む。課題が山積する日本社会が外国人労働者の目にどう映るのかも考える必要があろう。

 

外国人によって日本人就業者の減少を補充する政策は、現時点で考えるほど簡単なことではない。これも限界がある。

 外国人人材の受け入れを否定するものではないが、同時に別の政策を進めなければならないということだ。

 

生産性向上の取り組みだけでは不十分

 むしろ現実的であり、急ぐべきは労働生産性の向上だ。

就業者1人1人が現状より能力を向上させることで、就業者数の減りをカバーするだけでなく、より経済成長しやすい環境をつくり上げるのである。

 

 労働生産性を向上させるには、就業者個々に対する知識教育や職能訓練が必要となる。並行して取り組むべきは全体の仕事量の削減だ。

デジタル化による省力化や業務の無駄の削減の徹底が求められる。

 

 だが、これらだけでは不十分だ。

全体の仕事量の削減には、事業の統廃合や企業の再編も含まれる。非効率な分野からの撤退が必要となる。

 

 業務量を減らすことで、就業者が減っても人材に余裕を持たせることができる。

こうして生み出した人材を成長分野へと投入するのである。

これができなければ、人口減少社会において経済成長の実現は難しくなる。

 

 就業者数の減少は、最終的には社会の作り替えを迫ることとなる。働き手の総数が減っていく以上、すべてを現状通り維持することはできないためだ。

企業の生産性向上はもとより、地域ごとの集住やコンパクトな都市形成といったことまで求められるようになるだろう。

 

 甘い推計に安堵して現実逃避したり、つじつま合わせのような政策を繰り返したりしていても出口は見つからない。

就業者不足で社会機能が停滞する事態に陥る前に、真の対策を推進することである。

(了)

 

 

【プロフィール】
河合雅司(かわい・まさし)/1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授大正大学客員教授産経新聞社客員論説委員のほか、厚生労働省人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。主な著書に、ベストセラー『未来の年表』シリーズ(講談社現代新書)のほか、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある。

 

 

 

【人口減少社会】2040年の日本の就業者数は956万人減の衝撃試算 女性や高齢者の就労を促進しても人手不足は解消されない

今後ますます人手不足が深刻化するのは確実視されている(写真:イメージマート)

今後ますます人手不足が深刻化するのは確実視されている(写真:イメージマート)

 

ふだん暮らしている中でも、人手不足を感じる機会が増えている。

仕事の量に対して人手が追いついていない職場も少なくない。それを示す統計も衝撃的だ。

 

最新の推計によれば、「今後20年以内に日本で1000万人近い労働者が不足する」という見通しもあるが、それすらもまだ甘い見通しだという。人口減少時代の社会経済問題に詳しい作家・ジャーナリストの河合雅司氏による最新レポート。【前後編の前編】

 

 * * *
 人口減少によって就業者数はどれぐらい減るのだろうか。独立行政法人労働政策研究・研修機構」(JILPT)が2040年までを見通した「労働力需給の推計」(2023年度版)を公表した。

 

 経済がゼロ成長で推移し、女性などの労働参加が現状から進まなかった「ゼロ成長・労働参加現状シナリオ」の場合、2040年には2022年(6724万人)より956万人少ない5768万人になるという。

 

 年齢別では、若い人ほど減少スピードが速いため15~29歳は193万人減る。30~59歳は847万人減だ。反対に、60歳以上は84万人増えるとしている。

 

 産業別で2022年と2040年を比較すると、医療・福祉は88万人増えて985万人、情報通信業は33万人増の296万人となる。社会的ニーズが高まりそうな分野では伸びるということだ。

 

 これに対し、製造業は205万人減の791万人、鉱業・建設業は121万人減の356万人、卸売・小売業は92万人減の938万人、飲食店・宿泊業も82万人減って297万人になると予想している。

 

 一方、推計は経済成長率が1%台後半で推移し、女性や高齢者の労働参加が大きく進んだ「成長実現・労働参加進展シナリオ」についても試算している。

このシナリオでは、2030年に6858万人まで増加する。

2040年には6734万人まで減るが、それでも2022年を10万人上回る。

 これならば希望が持てるが、人口が激減していく中で本当に就業者数を増やすことなど可能なのだろうか。

 

 

2022年の就業率改善が根拠というが…

【グラフ】就業者数の見通し

【グラフ】就業者数の見通し

 

 JILPTは2018年度の前回推計においては、「ゼロ成長・労働参加現状シナリオ」の2040年の就業者数を5245万人、「成長実現・労働参加進展シナリオ」は6024万人としていたので、今回はどちらも上方修正した。

 

しかも今後の就業者数は減り続けると結論づけていたが、それを一転させ、就業者数が増え得るという見通しに改めたのは、就業率が高めに推移するという前提に置き換えたからだ。

 

「成長実現・労働参加進展シナリオ」の場合、前回推計は2040年の就業率を60.9%としたが、今回の推計では66.4%だ。

 

 その根拠は、足元の2022年の就業率が改善したことである。だが、これをもって今後の就業率も高めに推移すると判断することには疑問が残る。今回の推計については、専門家から「年金財政検証などに使用されることから、楽観的な見通しを示す必要もあったのでは」との声が出ている。結論ありきではないのか。

 

「ゼロ成長・労働参加現状シナリオ」についても就業率を前回より高めに置いているので、「956万人減」という数字も甘い見立てとなっている可能性がある。

 

 現実問題として、今後の就業者数を増加させることは難しい。維持することさえ容易ではない。人口減少社会においては、性別や年齢を問わずすべてが減っていくことになるからだ。

女性と高齢者の就業はすでにかなり進んでいる

 日本の生産年齢人口(15~64歳)がピークを迎えたのは1995年の8716万人だ。これに対し、多くの企業は男性の働き手の目減り分を女性と高齢者の就労促進によって補ってきた。当時、女性の労働参加は遅れており、高齢者人口は増え続けていたからだ。

 

 政府も政策で後押しをした。いまだ十分とは言えないが仕事と家事・育児の両立支援が拡充され、結婚や出産・育児を機に仕事を離れる女性は少なくなった。

 

定年年齢の引き上げや再雇用制度の整備によって60代以降も働き続ける人は珍しくなくなった。

 この結果、1995年と2023年を比較すると生産年齢人口は1321万人減ったにもかかわらず、就業者数は6457万人から6747万人へと290万人増加する逆転現象が起きたのである。

 

だが、こうした対策はいつまでも続かない。

すでに女性や高齢者の就業はかなり進んだ。2023年の15~64歳の女性就業者数を2013年と比較すると212万人増だ。

同期間の同じ年代の男性は69万人減っている。

高齢者も637万人から914万人へ1.43倍増となった。

 

 女性の場合、結婚や子育てで仕事を離れることで30代の就業率が大きく落ち込む「M字カーブ」が長年の課題であったが、内閣府によれば2022年の女性の就業率は25~29歳の84.8%に対して、30~34歳が78.4%、35~39歳は77.0%なっており、解消しつつある。

 

 高齢者に関しては、2040年代初頭までは増え続ける見込みだが、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)によれば2020年に1743万人だった65~74歳人口は減り始めており、2030年には1435万人となる。

その後は増減を繰り返しながら減って行く。

今後、増えるのは80歳以上だ。

 

 こうした状況で高齢者の雇用を拡大し続ければ、より年配の高齢者に労働参加を求めていくということになり、現実的でない。

 女性や高齢者の就業が進んだことを証明する明確なデータがある。労働供給の増加余地の大幅な縮小だ。天井が見え始めたということである。

 

(後編に続く)

 

【プロフィール】
河合雅司(かわい・まさし)/1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授大正大学客員教授産経新聞社客員論説委員のほか、厚生労働省人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。主な著書に、ベストセラー『未来の年表』シリーズ(講談社現代新書)のほか、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある

 

 

【日本だけじゃない】海外でも行われている年金制度の改悪 フランスでは約9万人参加の大規模な反対デモに発展

諸外国では年金改悪を打ち出した政府に国民が大反発するケースも(写真は2023年フランス政府の年金改革法に対する大規模デモ。ロイター/AFLO)

諸外国では年金改悪を打ち出した政府に国民が大反発するケースも(写真は2023年フランス政府の年金改革法に対する大規模デモ。ロイター/AFLO)

 

 年金保険料の納付期間が延ばされようとしている。今年6月に5年ぶりに行われる予定の、年金制度を見直すための「財政検証」に向けて、「国民年金保険料の納付期間を5年延長する」という案が検討されているという。

 

現在、20才から60才までの40年間と定められている国民年金保険料の納付期間を、65才までに延長しようとしているのだ。

 

 現行制度では月1万6520円、40年間で総額792万9600円の納付だが、もし45年間納付が実現した場合、総額は99万1200円増の892万800円。約100万円もの増額だ。

 

「5年延長」が実現された場合、受給額は現行の年間79万5000円(満額)は89万4300円に増額される予定で、1年あたり約10万円の増額になる。

 

だがそれも定かではないうえ、「5年かけて払った100万円の元を取るために10年かかる」と考えると、昨今の物価高の実情からみても、受給者にとって大きなメリットがある改変とは言えない。

 

 岸田文雄・首相は自民党政調会長だった2018年、企業で働く人全員が社会保険に加入する「勤労者皆保険」を提唱した。

社会保障制度に詳しい、慶應義塾大学商学部教授の権丈善一さんは、来る財政検証ではそれを実現すべく、厚生年金の適用拡大に伴う試算が出るとみる。

 

 将来的に保険料を集めやすくするため、これまで保険料を払う必要がなかった主婦などが対象となる「第3号被保険者」を廃止する動きも検討される予定だ。

 

 保険料を払えば将来的に受け取る年金額が増えるとはいえ、現状の年金財政や受給額の減額をみても不安は膨らむばかり。改定内容の多くは本当の意味で受給者に“いま、より添ったもの”だとは言いがたい。

 

本来なら厚生年金の受給額も物価と同じく3.2%(7183円)引き上げられるべきだが、実際は2.7%上昇の6001円の増額。その差額1182円が不足していると考えると、年間では1万4184円もの実質的減額

本来なら厚生年金の受給額も物価と同じく3.2%(7183円)引き上げられるべきだが、実際は2.7%上昇の6001円の増額。その差額1182円が不足していると考えると、年間では1万4184円もの実質的減額

 

フランスでは9万人が怒りの声を上げた

 年金制度のこうした“改悪”は諸外国でも行われているが、わが国と大きく異なるのは、たとえ小さな変更でもその内容に異議があれば、国民が国に対してハッキリと「NO」を突きつけることだ。

 

 昨年3月には、フランス・パリの共和国広場で、年金の受給開始年齢を62才から64才に引き上げる改革に反対する10回目の大規模デモが行われ、約9万人が参加した。

 

もともと現在の日本と同じ65才受給開始だったものが1980年代に60才に引き下げられ、それが2010年に62才に引き上げられた際も、大規模デモが続いた。

 

 2018年には中米ニカラグアで、社会保障制度の赤字拡大を食い止めるため、労働者の負担を増やすと同時に年金受給額を5%減らす内容に激しい抗議デモが起こった。

 

暴徒化したデモ隊の投石や放火などによって少なくとも24名が死亡し、ダニエル・オルテガ大統領はこれを受けて改革の撤回を表明している。

海外では年金の“改悪”は、これほど大規模なデモや暴動が起きるほどの“重罪”なのだ。

 

年金が増えないのは「保険料の固定化」も原因

年金が増えないのは「保険料の固定化」も原因

 

制度“改悪”を逆手にとる方法は

 日本では大規模な抗議活動に発展することは考えにくい。

異常な物価高に上がらない賃金、そして年金減額と、声を上げる気力もない私たちがせめてこれ以上自分の資産を減らさないためにできるのはむしろ、こうした制度を“逆手に取る”ことかもしれない。

 

 権丈さんは、パート主婦であっても、第3号被保険者としてではなく、厚生年金加入者として年金を受け取る方がいいと説く。

 

公的年金は国庫負担の補助金が入っていますし、保険料そのものは『労使折半』といって、企業が半分を払ってくれます。

 

 さらに、東京都が開催した『くらし方会議』が、就業調整をして第3号被保険者として生きた場合と、継続して就業した場合の生涯所得を計算したところ、その差は約2億円にもなりました。

 

そのうち3千万円は年金によるもので、もちろん、長生きして年金を受け取る期間が長くなるほど差は大きくなります。

 

“年収の壁を超えたら働き損になる”という人たちもいますが、そんなものは大嘘。よほどの家庭の事情がない限り就業調整なんかせずに、できる限り長く働いて収入を増やした方が、年金を増やすことにもつながるのです」

 

 本当に安心できる改定がなされるか、改悪が進むか──目を離すわけにはいかない。

 

 

※女性セブン2024年5月2日号

 

 

【無理にやらなくていい&やってはいけない家事・台所編】「凝った料理を家庭で作る必要はない」手作り料理=愛情の証と思い込むのはやめよう

揚げ物は手間がかかるうえに片づけも大変…

揚げ物は手間がかかるうえに片づけも大変…

 

 家族間で家事分担していているはずなのに、妻の負担が重くなることは多いはず。

その原因として、家事研究家の佐光紀子さんは「家族のため、完璧に家事をこなすことが愛情だと勘違いしている女性が多いのが問題なんです」と話す。

 

本来はやる必要がないにもか関わらず、家族のためだと思って家事をやり、その結果家族の自立を阻んでしまうこともあるというのだ。

台所周辺の「無理にやらなくていい&やってはいけない家事」を紹介する。

凝った料理を作る

「調理が手間で、片づけも大変な揚げ物や、時間のかかる煮物料理など、凝った料理を家庭で作る必要はない!」

 と言うのが、今回教えてくれた家事の専門家たちの共通意見だ。

 

「専門店のからあげやコロッケがおいしいのは、大量の油で揚げているから。

私は家庭で出せない味を楽しむと割り切り、揚げ物は買うと決めています。

オムライスやグラタンも外食で楽しむ料理とし、家では作りません」(シンプルライフ研究家のマキさん)

 

 時間管理術研究家・料理研究家の浅倉ユキさんは鍋料理をフル活用しているという。

「野菜がたっぷり摂れ、同じ具材でも、スープを変えるだけでまったく違った味が楽しめます」(浅倉さん)

 

 意識改革という意味で、手作り料理こそが愛情の証と思い込むのもやめた方がいいという。

「パンを手作りするお母さんは素敵ですし、料理が好きならよいのですが、やらないといけないものと思わない方がいい。

おいしいパン店を知っているお母さんも同じくらい素敵であることに気づいてほしいですね」(片づけアドバイザーの石阪京子さん)

だしを取る

「パックだしを使うことに罪悪感を持ったり、責める人がいます。

けれどもパックであれば、だしを取った後のかつおぶしや昆布のだしがらが出ないので実は食品ロスの解消に一役買っているんです」(マキさん)

 手間をかければおいしくなるわけでも、愛情の証になるわけでもないことを忘れずに。

 

作りおき」をする

「作りおき」をしてはいけない。「休日に時間を割いて大量の総菜を作っておいても、日が経てば味が落ち、食べきれずに捨ててしまうことも」(マキさん)

「作りおき」には要注意。「休日に時間を割いて大量の総菜を作っておいても、日が経てば味が落ち、食べきれずに捨ててしまうことも」(マキさん)

 

「休日に時間を割いて大量の総菜を作っておいても、日が経てば味が落ち、食べきれずに捨ててしまうことも。手間と食品ロスを防ぐためにもおすすめなのは“半調理”。

 

料理を作り上げるまでしなくても、ねぎを刻んでおく、ブロッコリーをゆでておくだけで、毎日の調理が楽になります」(マキさん)

献立に悩む

献立に悩んではいけない。「毎週月曜はシチューなど、曜日ごとに献立を決めちゃいましょう!」(浅倉さん)

献立に悩むのは要注意。「毎週月曜はシチューなど、曜日ごとに献立を決めちゃいましょう! 時間をかけて考えた方がおいしい料理ができるわけでも、家庭で新作料理を出し続けなければいけないわけでもありません」(浅倉さん)

 

 献立を毎日3食考えるのが面倒という人は多いようだが、「そういう人は、毎週月曜はシチューなど、曜日ごとに献立を決めちゃいましょう!

 時間をかけて考えた方がおいしい料理ができるわけでも、家庭で新作料理を出し続けなければいけないわけでもありません。

そこは肝に銘じて!」(浅倉さん)

包丁・まな板を毎日使う

包丁・まな板を毎日使ってはいけない。「肉や魚などは、キッチンばさみで切って調理できます。そうすれば、まな板を洗う手間が省けますし、まな板を使わなければ、雑菌の温床になりにくく、キッチンも衛生的に保てます」(浅倉さん)

包丁・まな板を毎日使うのは要注意。「肉や魚などは、キッチンばさみで切って調理できます。そうすれば、まな板を洗う手間が省けますし、まな板を使わなければ、雑菌の温床になりにくく、キッチンも衛生的に保てます」(浅倉さん)

「肉や魚などは、キッチンばさみで切って調理できます。そうすれば、まな板を洗う手間が省けますし、まな板を使わなければ、雑菌の温床になりにくく、キッチンも衛生的に保てます。

 

野菜もキッチンばさみで切って、そのまま鍋やフライパンに入れれば、水切りボウルなども不要に」(浅倉さん)

“面倒な食材”ばかり買う

“面倒な食材”ばかり買ってはいけない。「買い物をするときは価格だけでなく、下ごしらえが面倒な食材かそうでないかも意識しましょう」(マキさん)

“面倒な食材”ばかり買うのは要注意。「買い物をするときは価格だけでなく、下ごしらえが面倒な食材かそうでないかも意識しましょう」(マキさん)

 

「買い物をするときは価格だけでなく、下ごしらえが面倒な食材かそうでないかも意識しましょう。面倒な食材とは、たけのこやかぼちゃ、里いもなど。

 

切ってすぐ使える葉野菜類やトマトなど、そのまま食べられ調理が時短できる食材しか選ばない、と決め込んで買い物するのもおすすめ」(マキさん)

 

パッキンがあるものを買う

「パッキンタイプの水筒や弁当箱などは凹凸が多いため、汚れがたまりやすく、洗ってもカビが生えやすい。分解して洗うのも手間ですし、部品をなくしたときもやっかいです。

 

最近はパッキンと一体化したシームレスタイプの水筒や弁当箱も。日用雑貨は構造がシンプルなものを選んで」(浅倉さん)

きちんとした朝ご飯を作る

きちんとした朝ご飯を作ってはいけない。「朝ご飯をしっかり食べると成績が上がるなどとし、焼き魚に煮物にと、旅館並みのメニューを作るよう学校が推奨してくるケースも多いようですが、朝ご飯と学力に関するエビデンスはありません」(石阪さん)

きちんとした朝ご飯を作るのは要注意。「朝ご飯をしっかり食べると成績が上がるなどとし、焼き魚に煮物にと、旅館並みのメニューを作るよう学校が推奨してくるケースも多いようですが、朝ご飯と学力に関するエビデンスはありません」(石阪さん)

 

「朝ご飯をしっかり食べると成績が上がるなどとし、焼き魚に煮物にと、旅館並みのメニューを作るよう学校が推奨してくるケースも多いようですが、朝ご飯と学力に関するエビデンスはありません。

クッキーに牛乳、果物でもプラスすれば朝の栄養分は充分。

火を使う必要もありません」(石阪さん)

毎日スーパーマーケットに行く

「ネットスーパーなら余計なものを買わずにすんで経済的。一定金額以上で送料無料になるので、買い物に行く時間と労力が減らせます」(浅倉さん)

お客さま用食器を使い分ける

「めったに使わないお客さま用食器と、普段使いの食器を分けていませんか? その分スペースがとられ、掃除も大変に。

お客さまに出しても恥ずかしくない食器を普段使いすれば、食器棚がスッキリします」(マキさん)

台ふきんを使う

台ふきんを使ってはいけない。「雑菌の温床になりやすい台ふきん。わが家では、キッチンペーパーとアルコールスプレーで代用しています」(浅倉さん)

台ふきんを使うのは要注意。「雑菌の温床になりやすい台ふきん。わが家では、キッチンペーパーとアルコールスプレーで代用しています」(浅倉さん)

「雑菌の温床になりやすい台ふきん。わが家では、キッチンペーパーとアルコールスプレーで代用しています。

衛生的ですし、使い捨てなので洗浄や漂白の手間も省けます」(浅倉さん)

 洗った食器の下に敷いた後のペーパーにアルコールスプレーをかけ、シンクを拭くなどして使えば無駄もなし!

シンク3点セットを置く

「水切りカゴ、三角コーナー、洗いおけの3点セットは、カビや雑菌の温床に。三角コーナーはビニール袋で代用。食器はその都度すぐ洗えば洗いおけは不要に。

洗った食器は重ねたキッチンぺーパーに置けばOK」(石阪さん)

キッチンツールをため込む

「菜ばしや玉杓子をいくつも持っていませんか? キッチンツールは少ないほど探しやすく、保管スペースもとられず、洗い物も減っていいことずくめ。なるべく減らして。

使わない調理器具も思い切って処分を」(マキさん)

コンロまわりに物を置く

「油汚れは時間が経つと固まり、ほこりが付着すると落としづらくなります。コンロまわりに何も置かなければ、油がかからず掃除も楽。壁などにはねたら調理後すぐ拭けば簡単に落ちるので、油はねガードも不要です」(石阪さん)

 

 

【プロフィール】
家事研究家・翻訳家 佐光紀子さん/重曹や酢など自然素材を使った掃除講座のほか、翻訳家としての経験から海外の家事事情などの研究も行う。『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』(光文社新書)など著書多数。

 

時間管理術研究家・料理研究家 浅倉ユキさん/「主婦のストレス値を下げる」をテーマにさまざまな事業を展開。「全日本ズボラ主婦連盟」の代表を務める。近著に『あな吉さんの家事をやめても愛されるズボラ主婦革命』(1万年堂出版)。

 

片づけアドバイザー 石阪京子さん/宅地建物取引士、不動産会社の経営者として家づくりにかかわるなか、顧客のための「片づけメソッド」が評判を呼び、現在は全国各地でレッスン・講演を行う。近著に『人生が変わる 紙片づけ!』(ダイヤモンド社)。

 

シンプルライフ研究家 マキさん/「ムダな物を持たない、ムダな家事はしない」をテーマに、シンプルで心地よい暮らしを発信するYouTubeチャンネルやSNSが人気。『なくす家事』(KADOKAWA)など著書多数。

 

取材・文/植木淳子 イラスト/なとみみわ

 

※女性セブン2024年5月2日